2022 Fiscal Year Annual Research Report
Integrative proteomic analysis of PDX models to develop targeted therapies for colorectal cancer metastasis
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20K09116
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
木下 敬史 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (40467311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 和貴 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 研究員 (00728412)
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 肝転移 / 腹膜転移 / PDXモデル / プロテオミクス / 細胞表面タンパク質 / リン酸化タンパク質 / in vivo selection |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌の生存率向上のためには、再発・転移巣の制御が極めて重要である。次世代シーケンシングなどの解析手法の進歩によって、ゲノム情報を中心に転移性大腸癌の分子生物学的な知見は集積しつつあるものの、有効な治療法の開発には至っていない。本研究では、大腸癌原発巣、転移巣からそれぞれ患者腫瘍組織移植(patient-derived xenograft; PDX)モデルを作成し多層オミクス解析を行うことで、転移性大腸癌の制御法開発を目指した。現在までに、大腸癌原発巣66例、肝転移巣26例からPDXモデルを作成した。このうち5症例においては、原発巣と肝転移巣のペアとして作成できた。さらに32症例において患者腫瘍由来細胞株(Patient-derived cells; PDC)を樹立した。原発巣、肝転移巣各16症例(ペア5症例を含む)から得られたPDX腫瘍について、エクソーム解析、RNAシーケンス解析、サーフェスオーム解析、リン酸化プロテオーム解析が完了し、データ解析を進めている。また、マウスCT26大腸癌細胞株を用いて、in vivo selectionにより腹膜転移を高頻度に起こす亜株と転移を起こしにくい亜株を樹立した。高腹膜転移亜株は低転移性亜株に比べて高い遊走・浸潤能を獲得していた。各亜株のRNAシーケンス解析とプロテオーム解析から、分子Xが高腹膜転移亜株で過剰発現していることを見出した。分子Xのノックダウンあるいは過剰発現によって分子Xが大腸癌の転移において重要な役割を果していることを明らかにした。また、分子XがJAK-STATシグナル伝達経路によって制御されること、またチロシンフォスファターゼと結合して遊走能・浸潤能を亢進させることを見出した。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Molecular characterization of mouse colorectal cancer cell lines with high potential of peritoneal metastasis2023
Author(s)
Haruki Mori, Hisanori Isomura, Shuang Zhou, Taisuke Kajino, Yuichi Abe, Takashi Kinoshita, Seiji Natsume, Yusuke Sato, Akira Ouchi, Toru Miyake, Waki Hosoda, Koji Komori, Yasuhiro Shimizu, Masaji Tani, Ayumu Taguchi
Organizer
AACR Annual Meeting 2023
Int'l Joint Research
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[Presentation] Multi-omics analysis of syngeneic colorectal cancer mouse model of peritoneal dissemination2022
Author(s)
Hisanori Isomura, Haruki Mori, Shuang Zhou, Taisuke Kajino, Yuichi Abe,Seiji Natsume, Takashi Kinoshita, Akira Ouchi, Toru Miyake, Hiroya Iida, Waki Hosoda, Koji Komori, Yasuhiro Shimizu, Masaji Tani, Ayumu Taguchi
Organizer
第12回 名古屋大学医・生理研合同シンポジウム
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[Presentation] Physician scientistを志して ~新しい外科の地平線を切り拓くために~2022
Author(s)
森 治樹, 阿部雄一, 梶野泰祐, 夏目誠治, 木下敬史, 大内 晶, 水野和幸, 三宅 亨, 飯田洋也, 細田和貴, 小森康司, 清水泰博, 谷 眞至, 田口 歩
Organizer
第122回 日本外科学会定期学術集会