2020 Fiscal Year Research-status Report
Novel method to evaluate nature of vessel wall in athrosclerosis by fluorescent probes reacting specific protease for vascular surgery
Project/Area Number |
20K09119
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤木 大輔 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (20464753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 利夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80802694)
保科 克行 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90571761)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 動脈壁 / アミノペプチダーゼ / 酵素反応 / 動脈硬化 / 動脈疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 動脈硬化性疾患症例を主として、動脈壁のサンプル採取の進行をすすめた。1. 大腿切断/下腿切断となった下肢から得られる動脈および静脈 2. 大腿動脈血栓内膜摘除術の際に摘出されたプラーク 3. 頸動脈血栓内膜摘除術の際に摘出されたプラーク 4. 下肢動脈バイパス術の際に得られた自家静脈の余剰部 5. 膝窩動脈瘤などの末梢動脈瘤の手術時に得られた非拡張部の動脈 上記に加え、 6. 動脈瘤手術時に得られる非拡張動脈 7. (対照として)瘤壁も採取した。あくまで手術治療で切除された病変を対象とし、追加での切除は行わない。(2) In Vitroスクリーニング 得られた標本をホモジナイズし、得られた上清と382個の蛍光プーブライブラリーを反応させ、反応の高い蛍光強度の高いもの20種類をピックアップするというストラテジーで検討を進めた。以前採取された動脈サンプルを用いて蛍光反応を確認した。腹部大動脈瘤壁および拡張の無い動脈壁に対し反応をチェックし、一部のアミノペプチダーゼ反応プローべで蛍光反応を認めた。サンプル数を重ねる必要があり、現在進行中である。(3) 一部大伏在静脈サンプル(正常と考えられる)での反応も検討した。(4) 360種類のアミノペプチダーゼのうちどのプローべでどのような蛍光反応が得られるか、スクリーニングを行っている。 以上により反応の強いプローベを選択する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動脈硬化性疾患の治療の際に動脈壁を採取することとしていたが、同意の得られた適切な症例が少なく、サンプル採取に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
閉塞性動脈疾患のみならず、拡張性疾患(動脈瘤)にも焦点を当て、スクリーニング検討から行う。また、健常部とされる部位の採取は困難なことが多く、代用となる血管碧の採取方法(部位、対象術式を含め)検討が必要な可能性がある。
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