2022 Fiscal Year Annual Research Report
Novel method to evaluate nature of vessel wall in athrosclerosis by fluorescent probes reacting specific protease for vascular surgery
Project/Area Number |
20K09119
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤木 大輔 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (20464753)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 利夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80802694)
保科 克行 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90571761) [Withdrawn]
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | アミノペプチダーゼ / 酵素反応 / 動脈壁 / 正常動脈 / 大動脈瘤 / 閉塞性動脈疾患 LEAD |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)マイクロパターニングデバイスを用いたex vivoスクリーニング ターゲットとなる20種類の酵素が先端に配置された25ポイントスタンプ(5x5mm)が作製された。これをアミノペプチダーゼ酵素プローブ(以下、プローブ)を吻合部動脈壁標本の内腔側より適用し、イメージングデバイスを用い、発光を評価した。発光強度の高い3種類をターゲットとした。 (2) Ex vivoイメージング実験 瘤壁及び吻合部動脈壁に対して、絞り込んだ3種類のプローベ浸漬ゲルを血管壁内腔側より投与し、蛍光発光強度の差異をイメージングデバイスで評価した。蛍光強度を経時的に調べ、各時間での感度/特異度も検討した。3種類のプローベにおいて瘤壁より非拡張動脈で有意に強い蛍光反応を示した. (3)プローブに対する反応を示すターゲット酵素の同定 (2) で強い傾向反応を示したプローブに対するターゲット酵素を明らかにする目的で2次元電気泳動法を施行した。これによりPuromycin sensitive aminopeptidaseとBleomycin hydrolaseがターゲット酵素の候補とされた。 (4)動脈壁標本におけるターゲット酵素の発現同定 Puromycin sensitive aminopeptidaseとBleomycin hydrolaseがウエスタンブロッティング法及び免疫染色法で動脈壁での発現を確認した。ウエスタンブロッティング法で、Puromycin sensitive aminopeptidaseがより強く発現していた。特に免疫染色では非拡張動脈壁においてPuromycin sensitive aminopeptidaseが同定された。 以上より、Puromycin sensitive aminopeptidaseに対するプローブを使用することにより、血管性状を客観的に評価出来る可能性が示された。
|