2022 Fiscal Year Annual Research Report
大動脈解離に対する腹部分枝再建可能なre-entry閉鎖用ステントグラフトの開発
Project/Area Number |
20K09121
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 圭一 金沢大学, 附属病院, 助教
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Project Period (FY) |
2020 – 2022
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Keywords | 大動脈解離 / ステントグラフト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、本邦において2007年に企業性ステントグラフトが保険収載される以前に、申請者の施設で開発・臨床応用していたMatsui-Kitamuraステントグラフト(MKSG)を改良し、大動脈解離急性期においてre-entryを確実に閉鎖し、任意のポイントで腹部分枝再建が可能で、内膜損傷を来しにくいステントグラフトの開発、を医工連携にて目指すことを目的とする。 直径20mm、長さは10cm、網目状構造の大きさが4mmのMKステントを準備した。グラフトに関して、スリット間隔が1mm、2mm、4mmの3種類を作成し、上記ステントに組み合わせた。 本研究の流体解析方法として粒子画像速度計測法(PIV)を用いた。今回、測定に関する基礎実験(条件設定)を行った。トレーサー粒子として赤血球と同じ比重の粒子を使用した。直径(内径)18mm、1分枝(3mm)のシリコンモデルを作成し、本幹にステントグラフトを挿入。各種条件を変え、PIV測定に関する条件設定を行った。PIVによる条件設定確定により、ステントグラフトを改良し、動物実験を行う予定であった。
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