2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of molecular mechanism of systemic vascular changes due to aortic stenosis-role of platelet activation by shear stress
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20K09130
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
上田 英昭 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50598274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 和久 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10363631)
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
井本 浩 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (60274461)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
大川 政士 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (90869322)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / ずり応力 / 血小板 / VEGF |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大動脈弁狭窄症(AS)におけるシアストレスが血小板に与える影響、さらに血小板が全身に与える影響を解明、治療法を向上させることである。ASでは異常血管新生により腸管出血を起こすハイド症候群が報告されており、狭窄弁による乱流から生じるシアストレスによる血小板接着分子であるVon Willebland因子の変性が原因といわれている。また血小板は止血を行う血球である一方、VEGFやセロトニン、マイクロRNA (miRNA)を内在しており、シアストレスで活性化した血小板は内在因子やその機能も変化する。ASでも狭窄弁によるシアストレスが血小板機能を変化し、心不全や大動脈弁、移植人工弁に影響している可能性がある。本研究は経時的に採取した血液検体より分離した血小板を用い、巨核球系培養細胞を用いた基礎研究と合わせて、ASでのシアストレスが活性化した血小板miRNA、血小板内在因子が病態に与える影響を解明、予防可能な創薬に繋がると考えている。 現在、ASに対して対動脈弁置換術を行った患者の術後1年目までの採血検体を集め、血小板を分離して保存している。測定できる段階までは到達しており、今後測定、解析を進めていく。また、その結果を基に巨核球系培養細胞を用いた基礎研究を行う予定である。現状、培養細胞に予想される因子での確認を行っているが、実際の患者検体から関連する因子を実際に導き出し、培地への添加等を行い培養を行い、蛋白質、RNAの変化を解析していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検体は集まっているが、測定、解析が思うように進んでいない。また、細胞実験での結果が出ていない。
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Strategy for Future Research Activity |
血小板に分離された検体は全て集まっている。本年度は、与えられた時間で検体測定、解析を進めていく。細胞実験も進めていく。
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