2023 Fiscal Year Annual Research Report
アクアポリン7欠損とエイジングが心筋保護効果へもたらす影響を探る
Project/Area Number |
20K09157
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
井関 陽平 日本医科大学, 医学部, 助教 (00817760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 正大 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60297926)
別所 竜蔵 日本医科大学, 医学部, 教授 (60281432)
丸山 雄二 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50328837)
秋元 敏雄 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30184112)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アクアポリン7 / 心筋保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
アクアポリン・ファミリーのうちアクアポリン7(AQP7)は、心臓に発現しているアクアポリンチャンネルの1つで、水およびグリセオールのチャンネルである。 本研究では、アクアポリン7欠損状態の心臓において、広く小児領域で使用されているdel Nido心筋保護液の効果にどのような影響を及ぼすかを検討するのが目的である。そのため、AQP7ノックアウト(KO)マウスの摘出心を用いたランゲンドルフモデルによる灌流実験系を使用する。 2020年度は、本学(日本医科大学)の動物実験計画や組換えDNA実験の承認を得た。外部業者(ジャクソンラボラトリー社)とKOマウスの復元・繁殖の契約し、復元・繁殖を開始した。これと併行して、ラット用の実験装置をマウスのランゲンドルフ灌流用に修正した。 2021年度は、本実験系で使用するdel Nido心筋保護液の開発調整を行い、野生型(WT)マウスの摘出心において心筋保護効果が発揮されることを実証した。 2022年度は、KOマウスを用いてdel Nido心筋保護液の効果を検証し、アクアポリン7欠損状態でも心筋保護効果を発揮することが示された。 2023年度は、WTとKOマウスのおけるdel Nido心筋保護液の効果の差を検証するため、酸化ストレスや炎症反応について分析した。
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