2022 Fiscal Year Research-status Report
直腸癌手術における電極付き尿道カテーテルを用いた術中排尿機能モニタリングの検討
Project/Area Number |
20K09226
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
阿部 龍一 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60542503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 恒範 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00736506)
植村 景子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10645873)
林 浩伸 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30464663)
久下 博之 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30801774)
小山 文一 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (40316063)
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 直腸癌 / 術後排尿機能障害 / 術中神経機能モニタリング / 経尿道的尿道括約筋電位モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
経尿道的に記録された尿道括約筋由来の筋電位波形の特徴の一つとして、多くの症例で2峰性を示すことがわかった。またその2つの頂点間の潜時差が10msec程度であった。2峰性になる理由として、得られた筋電位が内尿道括約筋と外尿道括約筋からの電位を含んでいることが推測される。2つの峰の潜時差が10msec程度になるのは、内尿道括約筋を支配する下腹神経がTh10レベルから分岐し、外尿道括約筋を支配する陰部神経が仙髄レベルから分岐することと、脊髄伝導速度が0.2msec/cmであることを考えると説明ができる。したがって、電極付き尿道カテーテルを用いて経尿道的に尿道括約筋からの電位をモニターする場合には、得られた波形の形態変化も警告基準の一つになるかもしれない。 ただし、術後排尿機能との関連は今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定された患者数からデータを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
論文作成をして、医学誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
昨年に予定していた海外での学会参加をコロナ感染が流行していたため断念したため。 論文作成が進んでおらず、英文校正費用を使用しなかったため。
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Research Products
(3 results)