2021 Fiscal Year Research-status Report
The efficacy and potential mechanisms of rho-kinase inhibitor in postoperative cognitive dysfunction
Project/Area Number |
20K09237
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
木村 哲 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (00312702)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 術後認知機能障害 / Rhoキナーゼ阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身麻酔後の認知機能障害(postoperative cognitive dysfunction, POCD)は、入院期間の延長、日常生活動作・生活の質の低下、医療費増大などにつながる現代医療において解決すべき重要な課題である。発症メカニズムは明らかではないが、アルツハイマー病と共通する部分がある可能性が指摘されている。アルツハイマー病においては、Rho/Rhoキナーゼ経路が神経炎症に関わっているという報告があり、我々はRho/Rhoキナーゼ阻害薬であるファスジルにPOCD抑制効果があるという仮説に基づいてラットを用いて研究を行っている。しかし、昨年度まではラットにPOCDを惹起する適切なモデルの確立に至らず、データ解析まで至らなかった。昨年度終盤に実験プロトコールがようやく確立したので、現在データ取得を進めている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は実験プロトコールがほぼ確定しデータ取得を開始したが、中間解析でデータのばらつきが大きく、プロトコールの修正を要したため、結局発表に至るまでのデータが集まらなかった。修正したプロトコールでのデータ収集は順調に進んでいるため、今年度中にはデータ取得が終了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は実験プロトコールがほぼ確定しデータ取得を開始したが、中間解析でデータのばらつきが大きく、プロトコールの修正を要したため、結局発表に至るまでのデータが集まらなかった。修正したプロトコールでのデータ収集は順調に進んでいるため、今年度中にはデータ取得が終了する予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品費が予定より少なかったために次年度使用額が0以上になったが、今年度はすべて使用する予定である。
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