2021 Fiscal Year Research-status Report
New approach for the mechanisms of septic encephalopathy based on cyclophilin D signal transduction and mitochondrial permeabilty transition pore structure
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20K09255
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
内野 博之 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60266476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 裕介 東京医科大学, 医学部, 講師 (40805884)
柴田 勝一郎 東京医科大学, 医学部, 助教 (70869429)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 敗血症性脳症 / CyclophilinD KO マウス / 酸化ストレス / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
CypDの脳内酸化ストレス産生への関与とGSH/Nrf2情報伝達系との連関解析 第8-10週令の雄性C57B6 wildマウスをwild群とCypD KO群を用いてCLP誘発SAEモデルを作製し、モデル作製6、18時間後(両群とも5匹の動物を使用、各群のshamとして5匹の動物を使用)に大脳皮質から脳ミトコンドリアを抽出し0.5mg/ml相当を96 well plate内にてCa2+overloadによるH2O2産生をin vitroにて作り出し0.5U/ml HRP、20U/ml SOD、 1μM Amplex Redを加えてO2 radicalとの反応によるH2O2産生量を560nmで代謝産物のresorufin量を計測して両群を比較しCypD のGSH系に及ぼす酸化ストレス発現量を両群で比較評価する。また、脳抽出蛋白10μgを用いてwesten blotを行い、Nrf2およびリン酸化Nrf2、HO-1の発現解析して酸化ストレスへの生体防御遺伝子群発現への影響を評価し、CypD/GSH/Nrf2情報伝達系のSAEにおける役割を解析した。酸化ストレス産生は、wildでCypDKO群より有意に高かった。Nrf2およびリン酸化Nrf2、HO-1の発現解析は両群で差がなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
CypDKOマウスの作成が時間を要し、多くのマウス作成を行うことができないため、「SAE誘発における脳マイトファジー形成の検証とCypD情報伝達系のマイトファジー発現に果たす役割の解明」を行うことができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
CypDKOマウスが作成され次第「SAE誘発における脳マイトファジー形成の検証とCypD情報伝達系のマイトファジー発現に果たす役割の解明」に着手したい
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Causes of Carryover |
2021年度は、CypDKOマウスの作成が遅れたことから当初の研究計画の遂行が遅れてしまい、計画した使用額よりも大幅に低い使用額となってしまった。 本年度の研究計画に於いてしっかりと今回の研究費を使い切るように研究計画を立てて行きたいと考える。
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Research Products
(3 results)