2021 Fiscal Year Research-status Report
既往脳卒中症状再燃に対する感染症の関連と脳拡散テンソル画像による病変可視化の試み
Project/Area Number |
20K09311
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
赤松 洋祐 岩手医科大学, 医学部, 助教 (70835280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 光平 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30611016)
藤原 俊朗 岩手医科大学, 医学部, 助教 (60405842)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | neuroinflammation / stroke / recrudescence |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マウス脳卒中デルに感染症類似病態を誘発し、臨床的に比較的多く見られる既往脳卒中症状再燃を神経機能評価や放射線診断による病変可視化の試みを行うことを目指している。一昨年度は、脳卒中後の神経免疫機能の変化について齧歯類くも膜下出血モデルでの結果からmicroglial toll-like receptor 4(TLR4)が認知機能障害に影響するだけでなくサーカディアンリズムの乱れにも関わっていることを示した結果を 国際誌に報告した。また、頭部外傷における神経免疫機能と神経細胞死の関連に関しても過去の文献をまとめて国際誌に発表した。昨年度は、本研究のテーマであるPost stroke recrudescenceに関するreview論文を国際誌に発表した。動物実験に関しては、安定したマウス脳梗塞モデル作成を行うことができたが、感染症類似病態の誘発に対する反応にばらつきがあり動物の生存期間にばらつきが大きいため組織免疫学的な神経免疫機能の変化や認知機能の変化についての評価には至ってない。今後は炎症惹起物質の投与量の調整を行い安定したモデル作成を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染症類似病態を惹起するためにLipopolysaccharideをマウスに投与するも炎症反応にばらつきがあため組織免疫学的な神経免疫機能の変化や認知機能の変化についての評価には至ってない。 また、コロナウィルス感染症のパンデミックにより臨床業務に費やす時間が増えたことから基礎研究業務に避ける時間が減少したことも影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会にてLipopolysaccharideを用いた動物実験が承認され次第、認知機能の変化と免疫組織学的な検討を行なっていく。放射線画像評価に関しては大阪大学で行う予定であるがコロナウィルスの影響を鑑みて状況に応じて行なっていく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染パンデミックによって、出張を必要としていた会議や学会がオンライン化されたこと、また国際会議への参加が困難になったため次年度使用額が生じた。しかしなが、コロナウィルス感染症が収束後に現地開催となる可能性があり、次年度に使用することとした。
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Research Products
(1 results)