2021 Fiscal Year Research-status Report
早期離床リハビリテーションプロトコールに嚥下訓練を加える有用性の検討
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20K09315
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
依田 光正 昭和大学, 医学部, 教授 (10297012)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 早期離床リハビリテーション / 摂食嚥下リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は集中治療室(ICU)などの急性期集中医療において、早期離床に向けたプロトコールに嚥下訓練を加えた取り組みを行い、嚥下機能および身体活動の予後を比較検討するものであり、早期離床の嚥下機能に及ぼす効果、早期からの嚥下訓練が嚥下機能・身体活動の転帰改善に及ぼす効果を検証し、その効果を明らかにすることで今後の早期離床・リハビリテーションの発展の一助とすることが目的であり、2020年4月から当該施設ICUにおいて改訂版早期離床リハプロトコールを開始した。従来から行われている「早期離床リハプロトコール」は、安静度をチャレンジSTEPとして①ベッドアップ30度②ベッドアップ座位レベル③端坐位レベル④立位・車椅子乗車レベル⑤歩行レベルの5段階的にレベルを設け、STEPごとにリハビリテーションの内容を定め、バイタルサインが評価基準内であれば自動的に次のSTEPに進むことで早期離床を推進するものであり、今回行っている「改訂版早期離床リハプロトコール」は従来型に、口腔機能訓練・発声訓練・咽頭のアイスマッサージなどの嚥下訓練をリハビリテーションとして加えたのもである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の転勤や新型コロナウイルス禍による診療の制限や人の移動の制限により、2020年度・2021年度に行うはずであった「早期離床リハプロトコール導入前のICU患者の嚥下機能・身体機能の転帰の調査」「従来型早期離床リハプロトコール導入後の ICU 患者の嚥下機能の検討」は完了しておらず、関連学会に発表できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス禍が明けたのちに、研究の初期段階である「早期離床リハプロトコール導入前のICU患者の嚥下機能・身体機能の転帰の調査」から開始する必要があり、症例数を減らすなどの対応が必要と思われる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、研究が思うように進まなかったため、次年度使用額が生じた。2022年度に2020年度・2021年度に行う予定であった物品購入・学会出張などを行う予定であり、学会参加費・旅費に対する直接経費は大幅に削減される見込みである。
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