2020 Fiscal Year Research-status Report
浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療との併用療法とその腫瘍微小環境の解明
Project/Area Number |
20K09325
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
黒住 和彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20509608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 謙太郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40799318)
安原 隆雄 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (50457214)
島津 洋介 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (90854084)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腫瘍溶解ウイルス / 浸潤性モデル / 脳腫瘍 / 分子標的薬 / CCNファミリー |
Outline of Annual Research Achievements |
原発性悪性脳腫瘍の予後は極めて不良である。様々な治療法が試みられている中で、分子標的薬や遺伝子治療は有望な治療である。今回我々は浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療との併用療法とCCNファミリーなどの腫瘍微小環境関連因子の関与について検 討する。分子標的薬(bevacizumabやPD-1阻害剤)と遺伝子治療(腫瘍溶解ウイルス(OV))との併用療法の組み合わせについて比較する。分子標的薬と遺伝子治療との併用療法の微小環境変化の比較、治療バイオマーカとの関連実験を行う。様々な治療法が試みられている中で、分子標的薬や遺伝子治療は有望な治療である。 まず、当施設における、遺伝子治療実験の準備を行った。プラスミドの作成、レンチウイルスによる細胞への遺伝子導入などを行うことができた。次にヒトグリオーマ細胞を用いた脳腫瘍モデルの作成、転移性脳腫瘍モデルの作成などを行った。それぞれのモデルの生存期間、腫瘍形態などを確認することができた。 さらに、岡山大学との協同研究では、CCNファミリーなどの腫瘍微小環境関連因子に着目した。そこで、分化したグリオーマ細胞(DGC)は、CCN1媒介マクロファージ浸潤を介して腫瘍微小環境を形成することによって腫瘍進行を加速することを見出した。 引き続き、浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療(新規腫瘍溶解ウイルス)との併用療法の効果を評価し、腫瘍微小環境関連因子の関与について検討する。 統計学的データ解析を行い、学会発表・論文投稿する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当施設における、遺伝子治療実験の準備を行うことができた。プラスミドの作成、レンチウイルスによる腫瘍細胞への遺伝子導入などを行うことができた。次にヒトグリオーマ細胞を用いた脳腫瘍モデルの作成、転移性脳腫瘍モデルの作成などを行った。それぞれのモデルの生存期間、腫瘍形態などを確認することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
RAMBO+bevacizumabの実験結果を参考にし、今後、新規腫瘍溶解ウイルスと、どの分子標的薬との併用療法がよいかと検討していく。引き続き、浸潤性脳腫瘍に対する分子標的薬と遺伝子治療(新規腫瘍溶解ウイルス)との併用療法の効果を評価し、腫瘍微小環境関連因子の関与について検討する。
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Research Products
(13 results)