2021 Fiscal Year Research-status Report
新たな神経炎症経路に着目したくも膜下出血後認知機能障害の病態解明と治療応用
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20K09330
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高瀬 創 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00549975)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | くも膜下出血 / 認知機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、くも膜下出血後認知機能障害の分子病態解明を目的としている。究極的には、得られた知見に基づいて新規の治療アプローチの開発も目指している。 2020年からの3年間で、臨床検体と関連データの回収・解析、動物を用いた疾患モデルや各種細胞実験系を用いた詳細な分子経路解析を予定していたが、新型コロナウイルスパンデミック他、諸般の事情で臨床検体と関連データの蓄積は困難となった。2021年度からは予定していた基礎実験系に重点を移して研究を行うとともに、得られた 関連データの論文化を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初目標としていた臨床・基礎研究のうち、前者は遂行が困難な状況となったため、基礎研究を重点的に行うこととした。予定していたくも膜下出血モデルの作成を行っているが, 損傷のばらつきが予想していたより大きいことがわかった。
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Strategy for Future Research Activity |
安定した動物モデルの作成のために, 周術期に管理する生物学的指標数を増やすこととした。 必要機器を選定のうえ発注を行い、近日中に入手予定である。同時に、手技の安定化と周術期の最適な神経学的評価法を検討するべくプレ実験を重ねている。
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Causes of Carryover |
計画していた臨床研究を実施できなかった分が余剰となった。しかし、基礎研究では動物モデルの安定化に難渋しており、その分、想定以上の支出が見込まれる。
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Research Products
(10 results)