2021 Fiscal Year Research-status Report
Research and development of WT1 peptide vaccine therapy for malignant meningioma
Project/Area Number |
20K09347
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平山 龍一 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20593734)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木嶋 教行 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80534627)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 悪性髄膜腫 / 動物モデル / WT1ワクチン療法 / 予後予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性髄膜腫に対するWT1ワクチン療法の抗腫瘍効果評価に向けた免疫不全マウス腫瘍モデル作成を行うべく、悪性髄膜腫(WHO Grade3)によるfresh sampleを用い、primary culture及び、継代培養を種々条件下に行ったが、細胞株化には成功しなかった。引き続き臨床サンプルを用いたprimary cultureの凍結保存及び細胞株化に向けた条件検討を進めていく。 また、primary culture細胞の免疫不全マウス皮下及び頭蓋内投与(硬膜下腔投与及び軟膜下投与)を行い、Xenograft model作成を試みている。腫瘍細胞の一部生着は認められたが、腫瘍細胞の増殖には至っておらず、ワクチン療法に対する効能評価への利用に向けて、更なる条件検討を行なっている。 悪性髄膜腫患者の経時的放射線画像解析による生物学的特性の評価に向け、当院髄膜腫データベース(1719例)から、性別、年齢、相対的MRI信号強度によりリスクグループ分離が可能であることを見出し、論文作成を行なっている。また、経時的腫瘍体積曲線解析を行い、初診時及び2回目のフォローアップ画像から得られた体積変化率から、悪性度及び臨床的予後予測に向けたリスク分類を行なったところ、悪性髄膜腫の生物学的特性として、腫瘍体積増大速度が悪性度と関連している客観的指標の基づくデータが得られている。引き続き腫瘍サンプルの集積、画像及び臨床データの集積を進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ワクチン療法開発にかかる非臨床有効性評価に不可欠である動物モデルの確立に難渋している。
|
Strategy for Future Research Activity |
確立された細胞株(MENII-1、IOMM-Lee、CH 157 MN)を用い、Xenograftモデルの安定した作成条件の検討を進める。ここで最適化された条件を持って、fresh sampleによるprimary culture細胞によるXenograft作成を目指す。
|
Causes of Carryover |
今年度、サンプル集積が少なく、保管のみを行い実施できなかった分子遺伝学的プロファイル測定を次年度得られた新規サンプルと合わせて解析する計画である。また、腫瘍動物モデルを用いて行う予定であった薬効評価は次年度に行わざるを得ない状況であるため、ワクチン作成薬剤や薬効評価にかかる動物モデル作成にかかる費用が次年度以降必要になる見込みです。
|