2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research for causative gene of congenital scoliosis
Project/Area Number |
20K09416
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渡邉 航太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60317170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 嘉朗 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40865763)
武田 和樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50594735)
寺尾 知可史 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (60610459)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 先天性側弯症 / TBX6 / LFNG |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、これまでに日本人の先天性側弯症(CS)の約10%がTBX6遺伝子の変異が原因であること明らかにした(Hum Mut. 2017)。またCSと脊椎肋骨異形成症(SCD)は、TBX6において一連の疾患群であり、SCDも原因遺伝子であるLFNG 遺伝子の異常でも、CSが発症することを同定しCS-SCDは一連の疾患群であることを発見した(J Hum Genet.2019)。我々は、更なるCSおよびSCDの新規原因遺伝子を明らかにするため、原因候補遺伝子を遺伝学的強力に検索可能な、CS患者およびその両親の51家系(計153サンプル)とSCD2例の全エクソーム解析を行った。これにてCS患者の66家系の解析が可能となり、新たにIllumina社の最新の解析プラットフォーム(DRAGEN)を使用して解析を行った。解析結果のクオリティーコントロールおよび遺伝モデルを使用したin silico解析の結果、現在約20の候補遺伝子が挙がっている。今後この中から脊椎の発生に関与があると考えられる遺伝子を優先にin vitroの実験での機能解析、他研究グループと協力しオルガノイドを使用した体節形成に関与する遺伝子の発現周期の変化を指標にSCDやCSの原因候補遺伝子のスクリーニングを行う準備を進めている。また、我々の研究で思春期特発性側弯症(AIS)患者の全ゲノム相関解析の結果から、体節形成遺伝子のUNCXが体軸の形成にも関与していることを明らかにしている(J Bone Miner Res.2023)。また、変異の重症度に応じてCSとAISも特定の遺伝子において一連の疾患群である可能性があり、機能解析を行っている。更に、中国の研究グループとの共同研究で、体節形成に関与しているVANGLE2遺伝子がCSの原因遺伝子であることが明らかになった。現在論文作成し、投稿準備を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Identification of a Functional Susceptibility Variant for Adolescent Idiopathic Scoliosis that Upregulates Early Growth Response 1 (EGR1)-Mediated UNCX Expression2022
Author(s)
Yoshiro Yonezawa , Long Guo , Hisaya Kakinuma , Nao Otomo , Soichiro Yoshino , Kazuki Takeda , Masahiro Nakajima , Toshiyuki Shiraki , Yoji Ogura , Yohei Takahashi , Yoshinao Koike , Shohei Minami , Koki Uno , Noriaki Kawakami , Manabu Ito , Ikuho Yonezawa , Kei Watanabe , Takashi Kaito, Kota Watanabe et. al.
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Journal Title
Journal of Bone and Mineral Research
Volume: 38
Pages: 144~153
DOI
Peer Reviewed
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