2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel real-time feedback system using electromyography
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20K09448
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Higashinagoya National Hospital |
Principal Investigator |
竹内 裕喜 独立行政法人国立病院機構東名古屋病院(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構東名古屋病院, その他 (90809253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶌 一平 信州大学, 医学部, 准教授(特定雇用) (20646286)
松井 佑介 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (90761495)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 筋間コヒーレンス / 立位制御課題 / 足圧中心 / 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中患者において、立位の不安定性と神経生理学的制御機構の破綻が関係している可能性は多くの先行研究で報告されており、本研究では筋間コヒーレンス解析に着目し、立位不安定性の神経基盤を明らかにすることを目指した。その結果、脳卒中患者の静止立位では、足圧中心(Center of Pressure: COP)の動揺が大きいほど、両側下腿筋間におけるδ帯域コヒーレンスが小さい傾向を示した。コヒーレンス解析において、各周波数帯域によって活動する神経活動が評価できる可能性があり、δ帯域においては皮質下レベルでの神経活動が表されることが示唆されている。本研究結果では、COP動揺とδ帯域コヒーレンスの間に負の相関を示しており、脳卒中患者における立位を安定化させるためにδ帯域の活動を向上させている可能性がある。 昨年度中に基本的なシステムを完成させていたコヒーレンスフィードバックシステムについては、即時的な効果だけではなく、通常のリハで行われるような繰り返しの介入効果を検討した。健常成人24名を対象に5日間の足関節周囲筋をターゲットとしたフィードバック介入を比較対照デザインで実施した。立位課題としては、静止立位に加え、動的な立位制御課題も実施した。その結果、5日間の介入により、対象筋群間のコヒーレンス値は介入群で有意な増大を示した。一方、立位課題においては静止立位および動的立位の両課題で対照群との間に差は見られなかった。運動機能への効果が見られなかった理由としては、健常成人を対象としていたため、天井効果で大きな効果が見えなかった可能性が考えられる。今後、本システムを使った縦断的な介入を、脳卒中患者を対象に進めていく必要がある。
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Research Products
(10 results)