2021 Fiscal Year Annual Research Report
術中脊髄モニタリング波形解析による術後麻痺予防に向けた新たなアラームポイント策定
Project/Area Number |
20K09499
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 和克 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00706294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今釜 史郎 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40467288)
安藤 圭 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40566973)
中島 宏彰 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70710101)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 術中脊髄モニタリング / 脊髄損傷 / アラームポイント / Tc-MEP |
Outline of Annual Research Achievements |
2017-2019年度 日本脊椎脊髄病学会モニタリングワーキング委員会14施設でTc-MEPsを使用した脊椎脊髄手術3625例(男性1739例、女性1886例、平均年齢は60.1歳(4~95歳))を調査した。主な疾患の内訳は、頸椎症1007例、脊柱変形599例、脊髄腫瘍461例、腰部脊柱管狭窄症 272例、頚椎OPLL352例、胸椎OPLL96例で、主な責任高位は頚椎1817例/胸椎1194例/腰椎614例であった。手術開始時の下肢全筋における波形導出不良例について、疾患別・高位別および波形経過につき検討した。下肢全筋における波形導出不良は73例(2.0%)みとめた。術前麻痺の内訳はMMT≧3:15例(21%)、MMT<3:58例(79%)であり、波形導出不良は高リスク脊椎手術(脊髄腫瘍、頸胸椎OPLL、脊柱変形)で有意に生じていた(高リスク手術2.6%/非高リスク手術1.5%;p<0.05)。2群比較(導出不良群/非不良群)において、導出不良群では年齢に差はなく、体重(62.9kg/60.1kg)およびBMI(24.7/23.7)が有意に高かった(p<0.05)。高位別では、導出不良は胸椎で有意に多く (頚椎1.5%/胸椎3.7%/腰椎0.1%; p<0.05)、疾患別では胸椎OPLLが最も多かった(13%(12例/96例))。一方、手術終了までに何らかの術中波形導出をみとめたのは25例(34%)で、遠位筋(AH)は近位筋(Quad)に比べ手術終了までの波形導出率が有意に高かった(34%/17%; p<0.05)。術前重度麻痺では手術開始時の波形導出不良がしばしば問題になるが、本研究結果からMMT≧3の術前麻痺であっても全筋波形導出不良を21%(15例)にみとめていた。高位別では胸椎手術で、また疾患別では胸椎OPLLで有意に手術開始時波形導出不良をみとめており、とくに高リスク脊椎手術では安全な手術に向けてSSEP、D-waveなど併用によるMultimodalityも有用である。
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[Journal Article] Effects of Preoperative Motor Status on Intraoperative Motor-evoked Potential Monitoring for High-risk Spinal Surgery: A Prospective Multicenter Study2021
Author(s)
Kobayashi K, Imagama S, Yoshida G, Ando M, Kawabata S, Yamada K, Kanchiku T, Fujiwara Y, Taniguchi S, Iwasaki H, Tadokoro N, Takahashi M, Wada K, Yamamoto N, Shigematsu H, Funaba M, Yasuda A, Kobayashi S, Ushirozako H, Tani T, Matsuyama Y.
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Journal Title
SPINE
Volume: 46
Pages: E694-E700
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Characteristics of Tc-MEP Waveforms in Spine Surgery for Patients with Severe Obesity2021
Author(s)
Kobayashi K, Ando K, Yoshida G, Ando M, Kawabata S, Yamada K, Kanchiku T, Fujiwara Y, Taniguchi S, Iwasaki H, Shigematsu H, Tadokoro N, Takahashi M, Wada K, Yamamoto N, Funaba M, Yasuda A, Ushirozako H, Hashimoto J, Morito S, Takatani T, Tani T, Matsuyama Y, Imagama S.
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 高度肥満脊椎手術における術中脊髄モニタリングの特性 日本脊椎脊髄病学会 多施設前向き研究2021
Author(s)
小林 和克, 今釜 史郎, 安藤 圭, 吉田 剛, 川端 茂徳, 寒竹 司, 田所 信朗, 山田 圭, 高橋 雅人, 安藤 宗治, 岩崎 博, 山本 直也, 和田 簡一郎, 藤原 靖, 重松 英樹, 松山 幸弘, 日本脊椎脊髄病学会モニタリングWG
Organizer
第50回日本脊椎脊髄病学会
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[Presentation] 術中脊髄モニタリングにおける手術開始時全筋波形導出不良例の検討 日本脊椎脊髄病学会 多施設前向き研究2021
Author(s)
小林 和克, 安藤 圭, 吉田 剛, 川端 茂徳, 寒竹 司, 山田 圭, 谷口 愼一郎, 山本 直也, 和田 簡一郎, 藤原 靖, 岩崎 博, 高橋 雅人, 重松 英樹, 安藤 宗治, 松山 幸弘, 今釜 史郎, 日本脊椎脊髄病学会モニタリングWG
Organizer
第50回日本脊椎脊髄病学会
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[Presentation] 胸部OPLL手術での術中脊髄モニタリングにおけるアラーム時レスキュー操作の有効性 多施設前向き研究2021
Author(s)
小林 和克, 今釜 史郎, 安藤 圭, 吉田 剛, 安藤 宗治, 川端 茂徳, 山田 圭, 寒竹 司, 藤原 靖, 谷口 愼一郎, 岩崎 博, 松山 幸弘
Organizer
第94回日本整形外科学会