2021 Fiscal Year Research-status Report
Expression and functional analysis of Reggaes-1 in rheumatoid arthritis
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20K09501
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Research Institution | Clinical Research Center Kurashiki Central Hospital |
Principal Investigator |
伊藤 宣 公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構(臨床医学研究所 臨床医学研究開発部), クリニカルサイエンスリサーチグループ, 研究員 (70397537)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
外来通院中の関節リウマチ患者及び手術が必要な関節リウマチ患者の合計72名において、文書による同意のもと、末梢血をさいしゅした。またコントロールとして手術が必要な変形性膝関節症患者10名及び健常者4名において、文書による同意のもと、同様に末梢血を採取して比較検討を行った。peripheral blood mononuclear cellsにおいて、cell lysateを作成し、SDS PAGE後にPVDF膜に転写した。その後抗regnase-1抗体及びbeta actin抗体を用いてimmunoblotを行った。化学発光でImageQuant LAS 4000を用いて定量化したところ、健常者と比較して、関節リウマチ患者においては有意に発現量が減少していた。またqPCR法を用いてregnase-1の転写後制御因子の発現を調べたところ、regnase-1、roquin-1、roquin-2において関節リウマチ患者は優位に発現量が低下していることが判明した。またregnase-1の標的遺伝子の発現を同様にqPCR法で調査したところ、IL-1b、IL-6、Ptgs2の発現が有意に亢進していた。さらにregnase-1の発現量が亢進していた群と低下していた群の2群に分けて調査したところ、低下していた群では優位にCDAI、DAS28CRPの費が高値であり、regnase-1のmRNA発現量は関節リウマチの疾患活動性と逆相関していた。このことは関節リウマチの病態においてregnase-1が何らかの役割を果たしている可能性を強く示唆する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サンプル回収に時間がかかった。特に疾患活動性が高い患者は多くないため、一定の期間が必要であった。また研究者の異動があったために、体制の再構築に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はregnase-1の発現を回復させ、炎症を制御することを目標として発現コントロール法の開発を行う。regnase-1は3'UTRを介して発現量の自己制御を行っていることがわかっているため、同部位を標的としたアンチセンスモルフォリノオリゴを用いた方法を検討中である。
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