2022 Fiscal Year Annual Research Report
徐放化抗がん剤と非金属脊椎インプラントを併用した新しい脊椎転移治療に関する研究
Project/Area Number |
20K09505
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
角谷 賢一朗 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (10533739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 紀章 兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (00382276)
張 鍾穎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00824195)
由留部 崇 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10514648)
垣内 裕司 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (40849212)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 徐放化抗がん剤 / 脊椎転移 / 脊椎インプラント |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、ラットを用いた徐放化抗癌剤の効果確認の実験を行っている。骨転移モデルラットに対して、徐放化抗癌剤を局所投与し、経時的に評価している。 この中でラットの腫瘍移植部位での創感染が多数見られた。創感染した動物は短命であり、自験の継続が困難となるため、実臨床での対策が求められた。この結果を受け、今年度は臨床応用した際に最も懸念される局所感染に対する対策として、徐放化抗菌薬の作成について研究した。抗菌薬はもっとも汎用性の高いセフェム系の抗菌薬を使用した。セフェム系抗菌薬の徐放化においては、初期放出が大きく今のところ、適当な条件にたどり着けていない。引き続き研究を重ねる。実験系は全てを終えた訳ではないが、投与初期段階での効果は強くなく、有意差を持つには至っていない。今後、N数を増やすなど実験を進める予定である。 非金属脊椎インプラントの研究開発においては、現在、有限要素法においてインプラントの強度試験を実施中である。結果は今後纏める予定である。また、PEEK screwの放射線のartifactに関する実験は、予備実験を行っている段階である。 非金属脊椎インプラントの本邦、米国での特許が承認された。
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