2020 Fiscal Year Research-status Report
Copersの適応能力を踏まえたリハビリテーション戦略の開発を目指して
Project/Area Number |
20K09515
|
Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
小西 優 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 教授 (90390301)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | ACL / 着地動作 / 大腿四頭筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
靱帯による力学的支持が不足しているACL損傷患者にとって、予測外の着地動作中に関節周囲筋の活動を健常者以上に高められれば、スポーツ活動に適応できる可能性は高くなることが推測される。予測外のタイミングでおこる着地動作中であっても膝関節の安定性を維持できる能力を獲得させるリハビリテーションプロトコルを開発することができれば、全てのACL損傷患者が、様々なスポーツシーンに適応できる可能性が高まる。このCopersの有する適応メカニズムを応用し、患者の競技復帰までのプロセスの効率性、安全性を高めたACL損傷患者の為のリハビリテーションプロトコルを開発することが、将来を見据えた我々の目標である。そこで、本研究では、将来のリハビリテーションプロトコル開発に必要な基礎データを収集するためCopersが予測外の着地中に筋活動を高められる能力を神経生理学的視点から調査し、そのメカニズム解明を試みる。本研究で得られる成果は、ACL損傷患者のための安全かつ実践的なリハビリテーション戦略の確立に極めて有用であり、ACL損傷により競技離脱を余儀なくされている多くのスポーツ選手の競技復帰に貢献することが期待出来る。 本年度は、コロナ感染症蔓延の影響で、現在協力している国立病院機構甲府病院での前十字靭帯損傷患者の受け入れが減ってしまったため、患者被験者のリクルートは、遅れが見られた。しかしながら、実験プロトコルを順調に確定することができた。そのため、対照群となっる健常被験者の測定は、最終的に必要な人数を確保することができた。また、ここまでの一部のデータを使って、国際論文も出版した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、コロナ感染症蔓延の影響で、現在協力している国立病院機構甲府病院での前十字靭帯損傷患者の受け入れが減ってしまったため、患者被験者のリクルートは、遅れが見られた。しかしながら、実験プロトコルを順調に確定することができた。そのため、対照群となっる健常被験者の測定は、最終的に必要な人数を確保することができたため
|
Strategy for Future Research Activity |
前述したように、本年度は、コロナ感染症蔓延の影響で、前十字靭帯損傷患者の被験者のリクルートは、遅れが見られたため、今後は、患者被験者のデータ収集を中心に行っていく。また、健常者を使った実験結果からも、興味深い知見が得られたため、論文の作成を行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
今年度に関しては、コロナ感染症蔓延の影響で、よりコストのかかる前十字靭帯損傷患者に対する謝金と補助するための研究助手の雇用が少なく済んだため、余剰が出たが、来年度は、患者被験者を中心に測定を行っていくため、本年度は、旅費と被験者に対する謝金が主になっていく。
|
Research Products
(1 results)