2022 Fiscal Year Research-status Report
Copersの適応能力を踏まえたリハビリテーション戦略の開発を目指して
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20K09515
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
小西 優 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 教授 (90390301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 大介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (60847060)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ACL / 前十字靭帯 / リハビリテーション / 神経筋制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
予測外のタイミングで起こる着地動作を患者へ課して得られた、定量的データを用いることによりコーパーズ選別のためのスクリーニングの手法として活用できる可能性がある。現在、コーパーズのスクリーニングテストとして6m ホッピングテスト等の適用を試みているが、予測通りのタイミングで行う動作では、実際のスポーツ活動における適応能力を測る上で十分であるといえない。本研究から得られるデータを解析し、さらに後述のサプライズド着地に用いる様々な条件を調整することにより、将来的にはCopersの選別のための有効な手段として利用できる可能性があり、再建術の適否に関しても、より確実性の高い判断材料となる可能性がある。 本研究では、実際の前十字靭帯損傷患者を用いて、データを収集することが必須であるものの、コロナ感染症の蔓延により、患者の数が、急激に減少したため、どうしても、研究の進行が遅れている。しかしながら、まずは、多方面に協力を仰ぎ、協力してもらえる、大学を探し、現在は、東京大学と大阪体育大学、University of Central Floridaとの共同研究を行っている。その成果として、2編の研究成果も出版されている。 本経計画では、健常被験者15名、コーパーズに分類されたACL損傷患者15名、ノンコーパーズに分類されたACL損傷患者15名であったが、未だ本研究の目的は達成されておらず、さらに、患者の被験者をリクルートしていくことが必須である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、前十字靭帯損傷患者と、健常者のデータを比較することにより、前十字靭帯損傷患者の神経筋制御のパターンが、正常の人体が有する神経筋制御パータンと異なるのかを明らかにする。そのため、コロナ感染症蔓延のため、滞っている前十字靭帯損傷患者の代わりに、まずは、健常者の被験者のリクルートを積極的に行い、実験を、先行して行うことができた。しかしながら、前十字靭帯損傷患者をリクルートするためには、一定数以上の患者が存在することが必須であるあ、その絶対数が、減少してしまったために、患者の被験者数の確保に関しては、統計処理に耐えうるだけの数を確保できていない。また、研究代表者が、体調を崩したことも、この遅れに関連している。しかしながら、この点を補うために、東京大学の竹下准教授を分担研究者として迎い入れ、研究を継続している。加えて、大阪体育大学の下河内教授、University of Central FloridaのChristopher Ingersoll教授とも連携し、研究を進めている。実際に、2022年には、2編の国際論文を出版している。“International Journal of Environmental Research and Public Health 19 (20)”と“Journal of Sport Rehabilitation 31 (6), 736-741”に出版している。
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Strategy for Future Research Activity |
本経計画では、健常被験者15名、Copersに分類されたACL損傷患者15名、Non-copersに分類されたACL損傷患者15名であったが、未だ本研究の目的は達成されておらず、さらに、患者の被験者をリクルートしていくことが必須である。実際の前十字靭帯損傷患者を用いなければ、実験の目的を果たすことはできない。しかしながら、彼らのデータを収集することが必須であるものの、全世界的に起こったコロナ感染症の蔓延により、患者の数が、急激に減少し、患者がいたとしても、病院内へのアクセスが、感染予防の目的の下、極めて厳重に管理されたため、どうしても、研究の進行が遅れてしまっている。そこで、研究を進めるために、まずは、多方面に協力を仰ぎ、協力してもらえる大学や研究機関をを探し、現在は、東京大学と大阪体育大学、University of Central Floridaとの共同研究を行っている。前述もしたが、その成果として、2編の研究成果も出版されている。現在は、コロナ感染症による影響もほぼなくなり、研究代表者の体調を戻ったため、本研究を進めていける体制は整っている。加えて、本研究におけるデータ解析では、CED社製のsignalというソフトを使って解析することが必要であり、この解析手法に関しては、解析者に対し、専門的な教育していくことが必須である。現在は、その解析手法を大学院生に教育し、データがそろえば、直ちに再開できる体制をとっている。
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Causes of Carryover |
今年度、十分な被験者が得ることができなかった。また、国内、海外の共同研究者との連携の為に海外出張を行う予定であった、それもできなかったため。
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