2023 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋由来マイオカインによる臓器連関を標的した排尿筋低活動の新規創薬研究
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20K09538
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
馬嶋 剛 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90625138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 浩二 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (10595515)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 排尿筋低活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
マイオカイン遺伝子を搭載したアデノウイルスベクター、またはgreen fluorescence protein(以下GFP)遺伝子を搭載したアデノウイルスベクター(1×109 pfu)をSAMP8マウスの内転筋に投与した。4週後にマウスの膀胱を採取し、半分をELISAやorgan bath studyに用いた。残りの半分を組織学的解析に用いた。organ bath studyでは、KCLやカルバコールによる膀胱の濃度反応曲線を解析した 。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、収縮反応が有意に強かった。炎症性サイトカインである、Transforming growth factor(以下TGF)-β及び、Interleukin 1(以下IL-1)βの膀胱における発現量をELIZA法により解析した。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、TGF-β及びIL-1βの発現が有意に低下していた。 また、膀胱のアポトーシスを調べるため、TUNEL染色を行った。TUNEL染色の結果、マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、膀胱平滑筋細胞の数が有意に低かった。 最後に、膀胱の線維化を調べるためマッソントリクローム染色を行った。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、線維化を示す範囲が有意に少なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎研究についてはおおむね予定通り進んだ。 臨床研究の部分については、研究への症例組み入れが予定通り進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担施設を増やすことも視野に入れ、臨床研究の症例の組み入れが進むように検討を行う予定である。 その後、学会発表や、論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
臨床研究の組み入れが進まず、研究成果の発表機会が無かったことやコロナ流行により、国際学会や学会参加ができておらず、その旅費について、次年度持ち越しとした。 さらに、論文発表にも至っておらず、英文校正費用などの経費についても次年度持ち越しとた。
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