2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a method for enhancing the antitumor effect and reducing the side effects in therapy for Bladder cancer with Mycobacterium Bovis (BCG) by Macrophage adsorbent
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20K09551
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
能見 勇人 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (80418938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 治人 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40231914)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | BCG / 膀胱癌 / M1 shift / 腫瘍関連マクロファージ / 線維肉腫 / 膀胱注入療法 / 牛結核菌 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
Meth A線維肉腫腫瘍(MA)細胞をBalb/cマウス腹腔内に移植すると約21-23日でマウスは腫瘍死する。マウス腹腔にMA細胞に対するBCGの抗腫瘍効果をまずは検証、3x10^6のMeth A腫瘍細胞を腹腔内に移植しても、先行してBCGを感作させたマウスにおいては、BCGとMeth A腫瘍を同時に投与することで、MA細胞がマウス腹腔内から完全に駆除された。これのマウスは腫瘍再発なく12か月以上の長期生存が可能であった。BCG感作なしマウスでは、MA細胞の増殖しマウスは約23日で死に至り決定的な差が存在する。 BCG活性化マクロファージ(Mφ)にも殺腫瘍細胞の効果があることを過去に確認し、この際に腹腔内のIFN-γが増加すること、BCG感作ありとMA細胞を投与した群で活性化されたMφとT細胞が認め、T細胞やMφが強く活性化がBCGの抗腫瘍効果の主と考えていた。 しかし、Mφ吸着物質によりMφを先に除くとMA細胞の増殖が完全に抑制されることが判明し、Mφが腫瘍関連Mφ(TAM)としての利用されること抑制する効果の存在を推測した。BCGの感作あり無しの群間で決定的な予後の差が生じる原因は、TAMとして利用されるMφをBCGが先に活性化しM1-Mφとしておき(MφのM1-shift)、TAMの抑制からBCGの抗腫瘍効果がでていることを確認した。腹腔内にINF-γが発現していると、MφのM1-siftがおこりTAMが抑制されると考えられた。 また、BCGの先行感作ありのモデル、先行感作無しのモデルの群間ではIFN-γの発現量に有意差があり、感作ありの群で多い。ただINFγの発現時期はMA腫瘍細胞が駆除されたのちにさらに増加することから、INF-γは持続的なMφの活性化を行い、次の腫瘍もしくはBCGの侵入に備えて増加しているものと考えた。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Hayahito Nomi, Tomota Okabe, Kohei Kimura, Takaki Hanamori, Takuya Shinmyo,Kazuki Goji, Tomohisa Matsunaga, Rhochi Maenosono, Takuya Tsujino, Kazumasa Komura, Hirofumi Uehara, Teruo Inamoto,Haruhito Azuma2024