2022 Fiscal Year Annual Research Report
間質性膀胱炎の脂質代謝に着目した病態解明と血液バイオマーカー開発
Project/Area Number |
20K09566
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
鳥本 一匡 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (10382293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 清秀 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50264867)
可野 邦行 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50636404)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / リノール酸 / アナンダミド / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
目的: 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(IC/BPS)の診断は、自覚症状と経験的な膀胱鏡所見に依存するため困難である。 われわれは、IC/BPS患者群と下部尿路症状(LUTS)のない対照被験者群の血清を用いてメタボロミクスを行い、診断バイオマーカの候補として血清 1-リノレオイル-グリセロ-ホスホコリンを同定した。 しかし、その血清中レベルは、ハンナ型IC (HIC)、BPS、および 過活動膀胱(OAB)の群の方が、対照群よりも低く、OABとIC/BPSを識別する能力はなかった。そこで、より良いバイオマーカを特定するために、4群の血清を用いて 2 回目のメタボロミクスを行った。 対象と方法: HIC (n = 20)、BPS (n = 20)、OAB (n = 20)、および LUTS なし (n = 15) の被験者を登録した。すべての BPS 患者では、膀胱水圧拡張のあと粘膜出血を呈した。液体クロマトグラフィー質量分析を使用して、血清中の 323 の代謝産物に対してメタボロミクスを行った。 結果:部分最小二乗判別分析により、アナンダミド、アシルカルニチン(18:2)、リノレオイルエタノールアミド、アラキドン酸など血清中レベルは、HIC または BPS を有する群で、OAB群または対照群よりも低いことが確認された。特にアナンダミドの血清中レベルの差は顕著で、IC/BPSの識別能は曲線下面積0.9321、感度80.00%、特異度88.57%であった。 結語: 血清アナンダミドは、IC/BPS の診断バイオマーカとして最適な候補である可能性がある。 主な候補は、リノール酸代謝物、または側鎖にリノール酸を有するものである。これは、リノール酸の代謝異常が IC/BPSの発症に関与している可能性があることを示唆している。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Serum anandamide and lipids associated with linoleic acid can distinguish interstitial cystitis and bladder pain syndrome from overactive bladder2023
Author(s)
Torimoto K, Ueda T, Gotoh D, Kano K, Miyake M, Nakai Y, Hori S, Morizawa Y, Onishi K, Shimizu T, Tomizawa M, Aoki J, Fujimoto K
Organizer
第110回日本排尿機能学会総会
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[Presentation] Serum anandamide and lipids associated with linoleic acid can distinguish interstitial cystitis and bladder pain syndrome from overactive bladder2023
Author(s)
Torimoto K, Ueda T, Gotoh D, Kano K, Miyake M, Nakai Y, Hori S, Morizawa Y, Onishi K, Shimizu T, Tomizawa M, Aoki J, Fujimoto K
Organizer
The Annual Meeting of American Urological Association 2023
Int'l Joint Research
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