2021 Fiscal Year Research-status Report
腎細胞癌におけるIO薬効果予測因子の基礎的・臨床的探索
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20K09574
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
角野 佳史 金沢大学, 医学系, 准教授 (10397218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 敦 金沢大学, 医学系, 教授 (50248580)
泉 浩二 金沢大学, 附属病院, 講師 (80646787)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腎細胞癌 / 免疫チェックポイント / ケモカイン / TCRレパトア |
Outline of Annual Research Achievements |
進行腎細胞癌におけるファーストライン治療は日進月歩の勢いで開発され、ここ数年で大きく変化している。しかし、いずれのファーストラインでも治療薬の主軸をなしているのはimmuno-oncology(IO)薬であり、その治療効果に関するバイオマーカーの開発はいまだに重要な研究テーマである。前年度にケモカイン受容体CCR2, 5, 6が腎細胞癌細胞の活性に関与していることを明らかにした。これらのリガンドであるCCL2, 5, 20などはT細胞の活性に関与していることが報告されている。本年度は計画の通り患者血中のTreg、MDSCをフローサイトメーターにて測定している(データは未解析)。当初Tregは(CD4+CD25+Foxp3+)、MDSCは(CD11b+CD33+)でソーティングを予定していたものの、MDSCの回収が困難であることがわかり、一時中断している。これは本来、ヒトにおけるMDSCの定義がマウスほど明確ではなく、単球系細胞の分化の一系統である可能性やリンパ系細胞である可能性も報告されるなどあいまいなものであったためと考えられる。Tregに関しては比較的順調に測定することができており、データが予定通り集積した際は、IO薬の反応や予後などと関連を解析しうるものと考えている。TCRレパトア解析はαおよびβ鎖の各リード数を測定している。新規治療法を行っている症例に関してもレパトア解析が施行されていることから、より多角的にTCRレパトアを評価できるものと考えている。これらも本年度までに十分な症例数を登録することができており、次年度に解析を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年間の予定を100%とした場合、90%程度と考えられる。TCRレパトア解析は予定していた症例数にほぼ達しており、当初予定していた実験計画は順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
転移部位別の治療奏効(RECIST評価)とバイオマーカーの関連を明らかにする。レパトア解析で得られたデータから、IO薬の有効性によりリード数が増減しているαおよびβ鎖のV遺伝子とJ遺伝子の組み合わせを明らかにし、一般的な多様性指標以外の、IO薬の効果を予測する新規レパトア指標を開発する。
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Causes of Carryover |
予定していた抗体を購入していないためごくわずかの残額が生じているのみであり、残額はサイトカインアレイ等を追加して行う費用に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)