2020 Fiscal Year Research-status Report
Application of Artificial Intelligence for Precision Medicine in Ovarian Cancer
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20K09610
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
矢内原 臨 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20349624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 聡 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60256401)
川上 英良 国立研究開発法人理化学研究所, 科技ハブ産連本部, チームリーダー (30725338)
森川 あすか 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50569530)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / AI(人工知能) / 患者層別化 / 個別化治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
進行卵巣癌では,術後に白金製剤を含む多剤併用化学療法に血管新生阻害薬であるベバシズマブを併用及び維持療法として追加する治療方針がしばしば行われている.しかしながら,この治療戦略はこれまでの大規模臨床試験では,全生存期間を延長する効果は認めておらず,ベバシズマブに対する治療効果を予測するバイオマーカーの検索が急務である.近年,ベバシズマブの治療効果予測因子としてIL-6が着目された.申請者らは,卵巣明細胞癌は他の組織型と比べてIL-6が高発現であることから,ベバシズマブの有力な治療標的と考えた.細胞株及び臨床検体を用いた検討より,IL-6は血管内皮増殖因子 (VEGF)と共にアンギオポイエチン-1を制御することでベバシズマブの効果を高めることを見だした.以上より,IL-6高発現卵巣明細胞癌はベバシズマブの有力な治療標的であり,卵巣癌における個別化医療の一助となりうることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに卵巣癌50例の末梢血由来リンパ球より抽出したRNAを研究対象として,RNA sequencing法を行い,現在データ解析中である.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従って,引き続き研究を進める. 本年度は,患者由来データをもとに各種臨床因子に対する予測アルゴリズムの構築を行う.
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Causes of Carryover |
症例数が予定症例数に達しなかったため、予算の余剰が生じた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Interleukin-6 as an enhancer of anti-angiogenic therapy for ovarian clear cell carcinoma2021
Author(s)
Seki T, Yanaihara N, Shapiro JS, Saito M, Tabata J, Yokomizo R, Noguchi D, Kuroda T, Kawabata A, Suzuki J, Takahashi K, Matsuzawa H, Miyake M, Takenaka M, Iida Y, Yanagida S, Okamoto A.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 11
Pages: 7689
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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