2022 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the novel function of trophoblast DROSHA as a novel therapeutic strategy for preventing congenital viral infection
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20K09611
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (90271220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大口 昭英 自治医科大学, 医学部, 教授 (10306136)
高橋 宏典 自治医科大学, 医学部, 教授 (80544303)
大倉 定之 日本医科大学, 医学部, 助教 (10731036)
根岸 靖幸 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50644580)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 産科学 / 妊娠 / 胎盤 / DROSHA |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究は、DROSHAの胎盤における新しい機能解明を目指す基盤研究であり、栄養膜細胞におけるDROSHAの新機能、特に周産期ウイルス感染症に関連した新しいウイルス防御機構の解明と、DROSHAに結合している胎盤由来ノンコーディングRNA(ncRNA)、コーディングRNA(mRNA)の役割、異常妊娠での病態を明らかにすることを目的としている。 風疹モデルウイルスとしてシンドビスウイルスを感染させた胎盤栄養膜細胞株BeWoモデルの作製・解析を行った。BHK-21細胞を培養、GFP-シンドビスウイルスを感染させ、培養上清(シンドビスウイルス液)を作製し、ウイルス力価(PFU/ml)を算出した。BeWo細胞を24 well-plateへ播種し、シンドビスウイルス液を用いてMOI(多重感染度)系列・感染時間系列を作製しGFP陽性細胞数から最適条件を決定し、DROSHAの免疫組織化学、およびtotal RNA抽出・PCR解析を行った。 免疫組織化学解析により、シンドビスウイルス感染したGFP陽性BeWo細胞のDROSHAは、核だけでなく、細胞質に陽性に認めた。一方、シンドビスウイルス感染していないGFP陰性BeWo細胞のDROSHAは核内に留まったままであった。栄養膜細胞のDROSHAが、ウイルス感染により、細胞質に移行することをはじめて見出した。このことは、栄養膜細胞は、一本鎖プラス鎖RNAウイルス感染により、哺乳類が持つ主要なウイルス防御(インターフェロン)以外に、miRNA生合成酵素であるDROSHAが、細胞質に移動し、抗ウイルス作用(ウイルス複製抑制)を発揮している可能性が示唆された。PCR解析から、シンドビスウイルス感染BeWo細胞において、胎盤特異的miRNAの発現は増加していた。一方、fCLIP解析より見出したDROSHAに結合しているnon-coding RNAであるVTRNA1-1(オートファジーのリボレギュレーター)の発現量には変化がなかった。VTRNA1-1を介したウイルス防御機構(オートファジー)のさらに詳細な解析が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウイルスを用いたin vitro実験に関して、文部科学省への第二種使用等拡散防止措置確認申請書類の修正等のやり取りに時間を要した遅延が影響し、DROSHA KO株などの作製が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
In vitro解析の遅れを取り戻しながら、計画に沿って研究を進める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染によるサンプル採取遅延と、サンプル採取・調製のプロトコールに修正が必要となり、サンプル採取・調整が遅延したため、次年度使用額が生じた。次年度のサンプル採取・調製に使用する。
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Research Products
(12 results)