2020 Fiscal Year Research-status Report
妊娠高血圧症候群の治療方法の開発:プラバスタチンの使用に向けて
Project/Area Number |
20K09613
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊澤 惠一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90444546)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧症候群 / 妊娠高血圧腎症 / 初代継代細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は社会的状況によりマウス実験継続が困難な、あるいは今後困難になると思われる時期が続き、先の状況が読めないために、細胞実験を先に行い動物実験に備えることとした。 細胞実験は1)ヒト栄養芽細胞誘導細胞、2)ヒト胎盤初代継代細胞を用いた。 1)はヒトの妊娠高血圧症候群の研究でよく用いられる株であり、2)はヒトの分娩時に胎盤より得られたものであり、細胞実験の効果からヒトでの結果を予想しやすい。 プラバスタチンの量を様々に振りながら、2種類の細胞種に対する血管新生関連物質を評価し、プラバスタチンの至適濃度を検索した。濃度毎の血管新生関連物質の産生を投与後どのように変化するかに関してもデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験より先に細胞実験を行うことにより、濃度依存性に妊娠高血圧症候群への予防、あるいは治療のためのプラバスタチン濃度の検索ができた。これを利用することにより、動物実験及び使用マウス数を減らすことが貴でき、今後の研究にメリットがあったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は細胞実験で得られた結果をもとに、動物実験を行って行く予定である。また細胞実験も継続し、プラバスタチン以外の物質との効果の比較検討も行い、より動物実験を適切に行えるようにしていく。
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Causes of Carryover |
今年はコロナウイルスの影響で実験、とくにマウス実験が遅れたため。細胞実験は十分できたが、次年度使用額も用いて次年度に動物実験を行って行く。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Short-term prediction of preeclampsia using the sFlt-1/PlGF ratio: a subanalysis of pregnant Japanese women from the PROGNOSIS Asia stu2021
Author(s)
Ohkuchi A, Saito S, Yamamoto T, Minakami H, Masuyama H, Kumasawa K, Yoshimatsu J, Nagamatsu T, Dietl A, Grill S, Hund M
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Journal Title
Hypertens Res.
Volume: ahead of print
Pages: ahead of print
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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