2021 Fiscal Year Research-status Report
乳癌患者におけるタモキシフェンによる子宮内膜器質性変化の解析と妊孕性に及ぼす影響
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20K09664
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山崎 玲奈 金沢大学, 附属病院, 助教 (80507062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 聡子 金沢大学, 附属病院, 助教 (10815723)
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
大黒 多希子 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (30767249)
井口 雅史 金沢医科大学, 大学病院, 准教授 (90401918)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乳癌治療 / 妊孕性 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳癌治療(化学療法、ホルモン療法)の妊孕性に与える影響について全国の乳癌治療施設、生殖医療施設にアンケート調査を行い集計した結果を論文として報告した。乳癌治療施設は312施設から回答あり(回収率31.5%)、生殖医療施設は542施設回答があった(回収率50.9%)。JOGR誌に小委員会報告としてのinvited articleとして掲載された。 (Yamazaki R etal. Nationwide survey of Japanese breast oncology and reproductive endocrinology departments about the impact of breast cancer treatment on ertility. J Obstet Gynaecol Res. 2020 Oct 15. doi:10.1111/jog.14469.) また、施設を絞って(乳癌治療施設6施設、生殖医療施設8施設)、後方視的に乳癌治療別に妊娠へ与える影響について詳細に調査した。乳癌治療施設では、113症例の乳癌治療後症例について、乳癌治療の詳細内容、妊娠有無、妊娠方法について解析した。生殖医療施設については、乳癌治療後不妊治療症例138症例について、乳癌治療内容と詳細な不妊治療内容と妊娠有無について調査した。調査結果は集計し、SPSSにて統計処理を行い、乳癌治療内容、年齢、不妊治療内容などの妊娠へ影響する因子について検討した。 結果については、2021年4月産婦人科学会に報告し、JOGR誌に掲載された。Case-based survey: The impact of breast-cancer treatment on fertility in Japan.J Obstet Gynaecol Res. (December 7 2021.)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
全国施設に対するアンケート調査から、調査に必要な内容を抽出し、研究協力施設において、乳癌治療の妊孕性に与える影響について詳細な調査を行い、とりまとめ、解析を進め、論文化できた。
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Strategy for Future Research Activity |
ある一定の乳癌治療と妊孕性の関連が報告できた。これらの結果から、追加で調査したい内容項目、基礎研究などについて可能な限り進めていく。
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Causes of Carryover |
昨年度は観察研究中心で、労力や時間は要したが、使用する物品について経費が予測よりかからず、次年度使用額が生じた。今年度は2022年度の研究計画を遂行し、有意義な結果を出すために研究を進める予定である。
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Research Products
(3 results)