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2020 Fiscal Year Research-status Report

ヒト臍帯由来間葉系細胞を用いた新規子宮内膜症治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 20K09668
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

辻 俊一郎  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (30601546)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村上 節  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20240666)
長村 登紀子 (井上登紀子)  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (70240736)
林 香里  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70569251)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords子宮内膜症 / 間葉系幹細胞 / ヒト臍帯
Outline of Annual Research Achievements

子宮内膜症は女性骨盤内における慢性炎症性疾患である。そこで近年、抗炎症性作用を有する新しい医療資源として注目されているヒト臍帯由来間葉系細胞(UC-MSC)を子宮内膜症の新規治療として用いることができないかを検討することが本研究の目的である。本年はUC-MSCの樹立とその確認および共同研究者間で検体移送と可能とするMTA契約(Material Transfer Agreement; 物質移動合意書)の締結、さらに投与する子宮内膜症サルの選定を行った。UC-MSCはCD73, CD90, CD105を発現し、CD11b/19, CD45, HLA-DRが発現しないという細胞表面マーカーとしての特徴を持つ接着性細胞である。そこで、ヒト臍帯周囲から間葉系組織を採取し、酵素処理を用いて単細胞に分解した。組織から採取した単細胞の集団を前述したマーカーを用いてフローサイトメトリーによりUC-MSCの分画を採取した。それらをUCーMSCとして培養し、凍結保存している。さらに分離した細胞が、脂肪、軟骨、骨に分化するという間葉系幹細胞が有する特徴を本細胞集団で確認することができた。得られたUC-MSCは液体窒素にて凍結保存されており、MTA契約締結後にいつでもサルを有する研究施設に移送できる状態にしている。子宮内膜症の診断は一般的に腹腔鏡検査によりなされる、そこでサルの選定に関しては、動物生命科学センターにおいて飼育されているカニクイザルを全身麻酔下に腹腔鏡を施行し、子宮内膜症に罹患しているサルを選定した。現在5頭の子宮内膜症に罹患しているサルを確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の影響により2020年度における研究の一時中止が所属研究期間にて決定された。その影響もあり、動物を用いた基礎研究の一時中止を余儀なくされたため。

Strategy for Future Research Activity

子宮内膜症が確認できたカニクイザルに経静脈的にUC-MSCを投与しその効果を腹腔鏡にて観察する。また同時に採血検査にてCA125を評価し、UC-MSCの治療効果を判定する。腹腔鏡の子宮内膜症の進展度は以前我々が報告したカニクイザルにおける子宮内膜症の腹腔鏡スコアを用いて評価することとする。

Causes of Carryover

COVID-19の影響により研究遂行に遅れが生じたため。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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