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2021 Fiscal Year Research-status Report

内耳メカノトランスダクション欠損マウスを用いたシスプラチン難聴の発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 20K09685
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

川島 慶之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10376759)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsシスプラチン / 感音難聴 / 内耳有毛細胞 / TMC1 / メカノトランスダクション
Outline of Annual Research Achievements

In vitroの実験とin vivoの実験を並行して行った。
In vitroの実験:生後3日あるいは4日のC57BL/6J野生型幼若マウスの蝸牛から感覚上皮を取りだして培養した。翌日に、0から160uMまでのシスプラチンを含んだ培養液で一定時間培養したのち、さらに一定時間シスプラチンを含まない培養液で培養し、固定した。有毛細胞の細胞体をMyosin VIで、感覚毛をPhalloidinで染色し、細胞体、感覚毛ともにおおよその形態が保たれている有毛細胞の数を定量評価した。有毛細胞へのシスプラチンの取込におけるメカノトランスダクションチャネルの役割を評価するために、メカノトランスダクションチャネル欠損マウスの蝸牛から取りだした感覚上皮を用いて同様の実験を行った。また、同じく、メカノトランスダクションチャネルの役割を評価するために、野生型幼若マウスの蝸牛感覚上皮をシスプラチンを含んだ培養液で培養する際に、メカノトランスダクションチェネルのブロッカーであるbenzamilを培養液に溶解させた。メカノトランスダクション欠損マウスから培養した感覚上皮では、シスプラチン暴露後も有意に有毛細胞の障害が少ないこと、benzamilを培養液に溶解させることによってもシスプラチン暴露後の有毛細胞の障害が有意に減弱することを確認した。In vivoの実験:シスプラチン難聴のモデルマウスの作成のため、生後1日から18日までの野生型およびカノトランスダクションチャネル欠損マウスに投与量、投与間隔、投与後の観察期間などを変更しながらシスプラチンを全身投与を行った。致死と細胞障害出現の閾値が近く、今のところシスプラチン難聴のモデルマウスは確立できていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイル ス感染症流行のため、一時的に実験動物の数を減らすことや、完全にストップすることを余儀なくされたことが影響している。

Strategy for Future Research Activity

In vitroの実験は概ね順調に進行しているが、統計解析を行うためにnを増やす必要がある。In vivoの実験においては、シスプラチンを投与する週齢を上げたり、微細な細胞障害を検出する手段を試したりして、シスプレチン難聴のモデルマウスを確立したい。

Causes of Carryover

新型コロナウイル ス感染症流行のため、一時的に実験動物の数を減らすことや、完全にストップすることを余儀なくされたことが影響している。遅れを取り戻せるよう研究を進めるために必要な薬品、実験器機の購入に使用する。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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