2020 Fiscal Year Research-status Report
イムノメタボリズムを標的とした頭頸部がん治療戦略の構築
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20K09706
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
石井 裕貴 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40568250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 大樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10375636)
吉村 健太郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70516921)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MDSC |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、末梢血からFicollを用いて単球系分画を分離したのち、MACSビーズを用いて、CD14+HLA-DRlowの分画を単球系MDSCとして、CD14-CD15+の分画を顆粒球系MDSCとして分離し、その純度は95.4%、93.2%であった。いずれの分画もCD11bを発現していることを確認できた。分離した分画からmRNAを抽出し、液体クロマトグラフィー-トリプル四重極方質量分析を行い1次代謝産物を含む99種類の代謝産物を測定できることを確認した。上記方法を用いて新規進行頭頸部癌患者4例および再発・転移頭頸部癌患者3例から単球系および顆粒球系MDSC分画を分離して、-80度で保存した。申請期間中で30例ずつサンプルを採取しまとめて解析する予定である。 さらに新規頭頸部癌患者の末梢血を用いてFicollによる比重分離法により単核球分画を分離したのち、1時間培養しフラスコ底部に付着した単球を分離した後、GM-CSFおよびILー6を添加したAIM-V培地で72時間培養しMDSCへの分化を誘導し、液体クロマトグラフィー-トリプル四重極方質量分析装置も行った。 C57/Bl16マウス由来のMOC1およびMOC2細胞の培養をIMDM+HAM nutrient Mixture培地を用いて行った。MOC1およびMOC2ともに増殖能が高いことを確認できたため、今後はimmunocompetentマウスに移植して遠隔転移マウスモデルを作成する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染流行があり、頭頸部癌患者からの研究同意が得られにくく、またMACSに必要なbeadsの入手が遅れてしまったため研究の進捗状況は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はさらに新規および再発・転移頭頸部癌患者から末梢血を集めてMDSCサブセットを分離する。目標数に達した後液体クロマトグラフィー-トリプル四重極方質量分析装置を用いて代謝産物の解析に取り掛かる。
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