2020 Fiscal Year Research-status Report
セリンプロテアーゼインヒビターを標的とした好酸球性炎症の病態解明と治療法の開発
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20K09719
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Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
中村 晃 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20344723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 伸男 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20282212)
中村 保宏 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80396499)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / セリンプロテアーゼインヒビター |
Outline of Annual Research Achievements |
SLPI(Serine leukoprotease inhibitor)は、生体の代表的なセリンプロテアーゼインヒビターである。申請者は、SLPIがマウス好酸球に発現し、活性化を制御していることを報告している。本研究は、好酸球性炎症性疾患である好酸球性副鼻腔炎及び木村病において、①SLPIとの疾患関連性やバイオマーカーとしてのSLPIの可能性を追求すること、②組織および末梢血から単離したヒト好酸球において、SLPIの発現制御機構を分子レベルで検討し、疾患の原因・増悪因子を突き止めること、③疾患モデルにおいて、SLPIペプチド、SLPI制御分子の阻害や実験1, 2)から見出した分子を標的とする治療実験を行い、その有用性を追求することを目的とする。本年度(令和2年度)は、所属施設ではコロナウイルス感染症対応に伴い、前向き研究である患者検体からの末梢血の採取を見送った。一方、本年度後半から既存組織を用いた後ろ向き研究を開始した。令和3年度から1年遅れて患者検体を用いた研究を行う予定にしている
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染症対応に伴い、患者の減少および手術の制限があり、目的とする症例の検体を採取できなかった。また、年度前半には研究の制限もあり既存組織での研究も予定通り行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度からは対象患者から検体採取を開始する予定である。また、既存組織を用いた研究も進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症対応に伴い、患者の減少および手術の制限があり、目的とする症例の検体を採取できなかった。また、研究の制限もあり既存組織での研究も予定通り行えなかった。そのため共同研究者の実験に関わる費用が使用されなかった。
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