2023 Fiscal Year Research-status Report
宇宙環境における内耳前庭の発生維持とバイオメカニクス
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20K09722
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
田浦 晶子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (70515345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 浩 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (00263228)
西村 幸司 京都大学, 医学研究科, 講師 (20405765)
扇田 秀章 滋賀県立総合病院(臨床研究センター), その他部局等, 専門研究員 (20761274)
大西 弘恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
中島 則行 久留米大学, 医学部, 准教授 (80625468)
伊藤 壽一 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90176339)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 微小重力 / 有毛細胞 / 弾性 / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はクリノスタットを用いて前庭組織を微小重力環境で培養し,その後前庭組織を分離し有毛細胞を単離した。その単離した有毛細胞について、ガラス管で吸引実験を行い、有毛細胞の弾性を検討した。その結果、微小重力環境負荷を行った有毛細胞ではコントロールと比較して、吸引開始時にやや弾性が強い傾向を認めたが、実験回数が少ないので、更なる追加実験が必要である。 また、内耳オルガノイドを作成し、その分化誘導過程で微小重力環境負荷実験を行った結果、分化誘導前期および後期において大きさおよび質量については明らかな有意差は認めなかった。またGPF陽性細胞についても検討した結果、微小重力環境負荷群においてややGFP陽性細胞が減少し、分化抑制傾向を認めたが、明らかな有意差は認めなかった。 今後の課題として, 微小重力負荷時間について,微小重力負荷時間の延長によりどのような効果があるかの検討が必要である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
免疫組織染色に使用する抗体の入手に時間がかかったため、実験全体が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
必要な試薬が概ね揃ったので、本年度に実験をまとめられると思われる。
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Causes of Carryover |
予定していた抗体の入手に時間を要したため、次年度に使用する必要が生じました
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Research Products
(1 results)