2021 Fiscal Year Research-status Report
眼底自発蛍光を用いたレーザー光凝固の瘢痕形成過程を指標とした効果判定基準の確立
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20K09777
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
野崎 実穂 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (00295601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 範明 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00812124)
小椋 祐一郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (70191963)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 汎網膜光凝固 / ショートパルス凝固 / 眼底自発蛍光 |
Outline of Annual Research Achievements |
名古屋市立大学病院で汎網膜光凝固を施行して1年以上経過した糖尿病網膜症のうち、経時的に網膜光凝固斑の眼底自発蛍光が撮影可能であった13例19眼(従来凝固7眼、ショートパルス凝固12眼)を対象として自発蛍光の定量化を行なった。網膜光凝固は黄色波長を用い、スポットサイズ200μm、灰白色の凝固斑が得られる出力で行った。眼底自発蛍光はOptos 200TxあるいはOptos Californiaを用いて凝固後1か月、3か月、6か月、12か月に撮影し、画像解析ソフト (Image J)を用いて、網膜血管アーケード近傍の凝固斑の自発蛍光の明度(mean grey value)とアーケード血管(静脈)の明度との比を算出した。 従来凝固による網膜光凝固1か月、3か月、6か月、12か月後の凝固斑の眼底自発蛍光の明度はそれぞれ1.52±0.16、1.29±0.08、1.18±0.75、0.95±0.13、ショートパルス凝固では1.88±0.14、1.49±0.13、1.26±0.11、1.20±0.11と、両群とも凝固斑の自発蛍光は経時的に低下し、凝固後1か月、6か月、12か月で従来凝固がショートパルス凝固と比較して有意に凝固斑に明度は低く(p < 0.01)、低蛍光化を認めた。 追加凝固が必要となった眼数は従来凝固とショートパルス凝固で有意な差はみられなかったが、ショートパルス凝固を用いた網膜光凝固は、従来凝固と比べ凝固斑の低蛍光化が緩徐で、光凝固後のatrophic creepが生じにくい反面、汎網膜光凝固の虚血改善効果が緩徐となる可能性が示唆され、眼底自発蛍光を用いた評価法は有用と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床データ解析は順調に進んでいる
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験をすすめていく 臨床データもさらにサブ解析を行う
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Causes of Carryover |
次年度の旅費に用いるため(学会発表予定)
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Research Products
(1 results)