2020 Fiscal Year Research-status Report
加齢黄斑変性に関連する新規ノンコーディングRNAの機能解析
Project/Area Number |
20K09821
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
柳 靖雄 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (90376442)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30422306)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 加齢黄斑変性 / 網膜色素上皮 / 脈絡膜新生血管 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はこれまでに同定されたノンコーディングRNAに加えて、さらに新たなノンコーディングRNA標的を同定すべく、レーザー誘発性脈絡膜申請血管モデルを用いて発現量が変動しているマイクロ(mi)RNAとmRNA(含:ロングノンコーディングlncRNA)をmi RNA-seq,ならびにmRNA-seqを用いて検討した。その結果、予想に反してmiRNAではFDRを0.05に設定すると発現が有意に変動しているものはなかった(各群n=4)。このため、FDRを緩く設定し、発現変動の可能性のあるmiRNAを抽出し、デジタルPCRにて変動をチェックしたが調査したmiRNAで発現変動を認めるものは存在しなかった。このため、レーザー誘発性新生血管モデルではmiRNAはあったとしてもわずかであると考え、以降はmiRNAではなく、lncRNAに着目して検討を行うこととした。 培養系ではRPEのスフェロイド培養にて血清を用いることでドルーゼン用物質の沈着を認めることを明らかにし、それらが、ApoE陽性であることも確認している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による実験中断が一時期あったためやや実験に遅れがあったものの、その後はおおむね順調に進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
新たに進めている培養系は加齢黄斑変性の初期病態を模倣していると考えられ、薬物スクリーニングなどにも役立つ可能性があるため、引き続いてアッセイの結果をより簡便に定量的に行えるように改良を加える。本研究とは別プロジェクトであるが、同時に進行しつつあるこのモデルでのmRNA seq解析でも興味深い結果が得られているため、その結果も本研究に取り込み研究を進めていく。
|
Causes of Carryover |
予定していた消耗品の購入がコロナ禍のために遅れたため。
|