2022 Fiscal Year Annual Research Report
人工乳房周囲におこる生体反応の分子組織学的検討と長期的カプセル拘縮の病態解明
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20K09845
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
渡部 聡子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20379803)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 被膜拘縮 / シリコンブレストインプラント / synovial dysplasia / BIA-ALCL / 線維化 / バイオフィルム / 慢性炎症 / テクスチャードタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らの目的:乳房の形成手術で使用する人工物の表面に形成される線維性被膜(以下カプセル)の組織学的、分子組織学的特徴と患者背景及び臨床経過との因果関係を明らかにし、長期的なカプセル拘縮の発生要因とされる慢性炎症のトリガーとは具体的に何かを解明する。 研究実施計画:カプセルは初期異物反応によって形成され、長期的に様々な要因によりその肥厚と拘縮(カプセル拘縮)を生じる。この反応は遺伝的素因の他に、人工物周囲に起こる何らかの要因が関与していると推測される。2022年度は過去に手術を行なった症例のうち本研究の適格条件に一致した症例の臨床情報収集を行い、同じ症例の保存検体から、タンパク質抽出と各種サイトカイン測定及び解析を行なった。規定した因子(患者背景、臨床所見、術後経過)、サイトカイン濃度、被膜拘縮との因果関係を調査した。
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