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2021 Fiscal Year Research-status Report

拡大広背筋皮弁における皮弁内血管吻合の検討

Research Project

Project/Area Number 20K09869
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

鳥山 和宏  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40314017)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 秀吉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70528968)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords拡大広背筋皮弁 / 皮弁内血管吻合 / 穿通枝 / 3Dカメラ / 体積評価
Outline of Annual Research Achievements

前倒し支払い請求で3Dカメラ VECTRA H2 を購入できた。これにより、拡大広背筋皮弁で再建予定および再建後の乳房の画像を撮影してデータを蓄積中である。また、このデータから画像解析を行い術前の乳房および再建乳房の体積を算出した。
術前造影CTで広背筋遠位(尾側)の穿通枝を検索した(2020年,n=6,2021年,n=4)。全例で腰動脈穿通枝が確認できた。遠位脂肪がうっ血する1症例で、腰動脈穿通枝の静脈を外側胸静脈に吻合することで脂肪の血流が安定した。穿通枝の吻合の必要性が確認できた。
また、文献的検索では、腰動脈穿通枝皮弁として乳房再建を行っている症例報告を用いて、腰動脈穿通枝の解剖的所見の集積している。
これを元にCadaverにおいて広背筋の静脈解剖を予定している。また、症例報告も参照して、実験動物で吻合する穿通枝に相違による比較を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

従来は動物実験を行い、そのデータに基づいて、臨床応用していく予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、一時期実験動物施設の運用が制限されて、実験が思うように進んでいない状況です。一方で、3Dカメラの購入を早めて、臨床的な基礎(対照群の)データの集積を先行させています。
日本白色家兎にて穿通枝の解剖を確認したが、日本白色家兎は穿通枝血管が太いが卓上顕微鏡では血管吻合が困難であった。そこで、実験動物を日本白色家兎からSDラットへ変更中である。

Strategy for Future Research Activity

①動物実験。三鍋らは、ラットモデルにおいて、肋間動静脈からの穿通枝(IC)、深腸骨回旋静脈からの穿通枝(DCI)を切離して、胸背動静脈を栄養血管として皮弁を挙上して経時的に動脈・静脈の再生を観察した。われわれは、ラットモデルにおいて、同様のモデルを作成して皮弁の生着長・血管の経時的変化を観察する。次に、同モデルに、ICを前鋸筋の枝に吻合した実験群、DCIを前鋸筋の枝に吻合した実験群、DCIをICに吻合した実験群での皮弁生着長の比較を行うとともに、全身造影を行って血管構築血管の経時的な変化を観察する。
②cadaverの血管解剖。臨床での症例報告例を参照して、静脈造影によりIC、DCIの穿通枝の静脈の位置と太さを解析する。
③臨床研究。臨床研究として院内の倫理員会・IRBに申請して、以下の臨床研究を行う。①の結果に基づいて、拡大広背筋皮弁の乳房再建において、腰部・腸骨稜部の脂肪の血流不全がみられる症例では、穿通枝の吻合を行うとともに術中にICGで血流を評価する。また、術直後、1週間後、1か月後、3か月後、半年後、1年後とエコー・3Dカメラにて、腰部・腸骨稜部の脂肪の血流と固さ(エラスト)・ボリュームを評価する。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響で学会に参加できず、旅費・学会参加費の執行が滞ったため。次年度、可能であれば、これら経費を執行予定。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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