2020 Fiscal Year Research-status Report
細胞外微小環境の制御による次世代のリンパ節移植術の開発
Project/Area Number |
20K09874
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
古川 洋志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00399924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 真美 (茂利真美) 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00634156)
石川 早紀 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20768915) [Withdrawn]
有沢 宏貴 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50850707)
安村 恒央 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60436607) [Withdrawn]
渡辺 秀人 愛知医科大学, 付置研究所, 教授 (90240514)
梅本 泰孝 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90465526)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リンパ節移植 / マウス / ヒアルロン酸 / バーシカン |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の背景:リンパ節移植を行うためには、これまで血管吻合・リンパ管吻合の技術が必須とされている。しかし、我々の過去の実験では血管吻合・リンパ管吻合を行わなくても移植されたリンパ節において循環機能と免疫機能の一定以上の回復が得られた。リンパ節周囲の炎症などが生着やリンパ節の機能回復の障害となる。 研究の目的:血管吻合を行わないリンパ節移植の際に反応性に生じる細胞外マトリックスの変化を人為的に制御して、細胞外微小環境を整えることができれば、移植されたリンパ節の機能をより適切に発揮させることができるかどうかを調べるのが目的である。 当該年度は、C57BL/6N マウスの下肢の膝窩リンパ節移植モデル(Maeda T, et al. Lymphat Res Biol. 2018)を用いた。全身麻酔下に、マウスの足底からのリンパ流をうける膝窩リンパ節について、Group 1:シャム手術群(control)、Group 2:片側の膝窩リンパ節の切除を行う群、Group 3: 片側の膝窩リンパ節の摘出後、再度即時に摘出部位に移植する群、を作成した。血管吻合やリンパ管吻合は行わず、リンパ節摘出に際しては、顕微鏡下でリンパ管の色素(2%パテントブルー10 μlの足底注射)による同定と結紮を行った。 予備実験としてマウスのリンパ節摘出術を行なった。マウスの膝窩リンパ節と、鼠径リンパ節の同定を、全身麻酔下のマウスの足部にパテントブルーを皮内注射し、同定後摘出し、これがリンパ節であるという検証をヘマトキシリン・エオジン染色にて行い、手術操作は正しいことが検証できた。一方、全体に、全身麻酔時間と、パテントブルーの投与量が原因と思われる個体死が多炒め、リンパ節移植後、経時的(2,3,4週後)に再度摘出し、病理検査にてリンパ節の構造を評価する当初のマウスモデルがまだ確立できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスのリンパ節移植術のモデル作成を行なった。マウスの膝窩リンパ節と、鼠径リンパ節の同定を、全身麻酔下のマウスの足部にパテントブルーを皮内注射し、同定後摘出し、これがリンパ節であるという検証をヘマトキシリン・エオジン染色にて行い、手術操作は正しいことが検証できた。しかし、全身麻酔時間と、パテントブルーの投与量が原因と思われる個体死が多く、リンパ節移植後、再度摘出し、病理検査にてリンパ節の構造を評価する当初のマウスモデルがまだ確立できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
リンパ節移植後生存する個体を確保するため、手術操作の習熟後に、パテントブルーの省略を検討している。その後の方針については特に変更を予定していないが、万が一、生存するモデルを確保できない場合は、ラットなど、動物の種を変更することも検討する。
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Causes of Carryover |
コロナのため旅費が不要になった。今後の計画には使用予定である。
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