2022 Fiscal Year Annual Research Report
P. gingivalisの持つ線毛の新たなmfa型と機能との関連性の解析
Project/Area Number |
20K09931
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 義明 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70460524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内記 良一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10434622)
三谷 章雄 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50329611)
永野 恵司 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60367620)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Porpyhromonas gingivitis / 歯周病原菌 / Mfa1線毛 / 病原性 |
Outline of Annual Research Achievements |
グラム陰性桿菌Porphyromonas gingivalisは歯周病の代表的な原因菌として知られている。本菌は付着因子としてMfa1線毛を持つ。Mfa1線毛は主にMfa1タンパク質により構成されるが、その他に4つの微量成分Mfa2、Mfa3、Mfa4及びMfa5が含まれる。Mfa2は線毛基部に、Mfa3-5は線毛先端に位置すると考えられている。これまで我々は、Mfa1-5タンパク質がmfaクラスターから発現すること、mfa1 にはmfa170及びmfa153という2つの遺伝子型が存在することを明らかにしてきた。さらに本研究室では、mfa1遺伝子型が不明である12株についてゲノム解析を行い、mfa1配列を明らかにしたところ、mfa170にはさらに2つの遺伝子型(mfa170A及び mfa170B)が存在することを明らかにした。そこで令和4年度では、新規に見つかったMfa170Bに対する抗血清を作製し、2つのMfa1タンパク質間での抗原性の違いについてウェスタンブロット及びELISAにより解析した。その結果、Mfa170A及びMfa170Bタンパク質は、それぞれ異なる抗原性を持つことが示された。 Mfa5にはA-Eの5つの遺伝子型が存在すること、菌株によっては先端因子mfa5に相当するvon Willebrand factor A containing protein(VWA)をタンデムに持つ株が見つかった。そこで、VWAのタンデム株であるEM3株に注目し、新たに見つかったVWAタンパク質(VWA2)に対する抗血清を作製し、線毛中におけるMfa5-2タンパク質の有無をウェスタンブロットにより確認した。その結果、EM3株において抗Mfa5-2抗血清に特異的に反応する250-kDaバンドが検出された。さらに、EM3株から精製したMfa1線毛をSDS-PAGEにより展開したところ、250 kDaに明瞭なタンパク質バンドが検出され、そのバンドを質量分析により解析したところMfa5-2に相当するタンパク質が同定された。 以上の結果からMfa5-2がMfa1線毛における新規の線毛タンパク質であることが考えられた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Porphyromonas gingivalis Fimbriae Induce Osteoclastogenesis via Toll-like Receptors in RAW264 Cells.2022
Author(s)
Suzuki Y, Kikuchi T, Goto H, Takayanagi Y, Kawamura S, Sawada N, Naiki Y, Kondo H, Hayashi JI, Hasegawa Y, Mitani A.
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Journal Title
Int J Mol Sci.
Volume: Dec 4;23(23)
Pages: 15293
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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