2022 Fiscal Year Annual Research Report
Dental clinical application fo induction odontoblastic differentiation mechanism in Dental Pulp Stem Cells
Project/Area Number |
20K09947
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
梅村 直己 朝日大学, 歯学部, 講師 (80609107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大越 絵実加 青森大学, 薬学部, 教授 (10287667)
近藤 信夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40202072)
高山 英次 朝日大学, 歯学部, 准教授 (70533446)
河野 哲 朝日大学, 歯学部, 教授 (80340074)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯髄幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題である歯髄幹細胞を象牙芽細胞様へと分化させる化合物として、我々はビタミンKの基本骨格であるナフトキノン誘導体に注目した。ナフトキノン誘導 体を中心にスクリーニングをした結果、shikoninに歯髄幹細胞を象牙芽細胞へと分化誘導する機能を保持することを明らかにした。さらにshikoninによる歯髄幹細胞を象牙芽細胞へと分化誘導メカニズムを検証した。その結果、CD44の存在化でAkt-mTORの細胞内シグナル伝達を介して分化誘導していることを解明した。 この研究成果は科学雑誌connective ttissue researchにおいて公表している。 我々の研究成果から、shikoninは歯髄幹細胞を象牙芽細胞へと分化誘導能を保持していることが明らかになった。次に我々はshikoninは歯牙の歯髄、象牙質の再生修復に有用ではないかとの仮説を立てた。その仮説の検証のため、動物実験において、shikoninの歯髄、象牙質の再生機能の検証を行うことにした。まず初めに動物モデルの作成を試み、全身麻酔下でラット上顎臼歯を 切削、歯髄を露出させ、直後にグラスアイオノマーセメントで封鎖したものと、歯髄露出を24時間させたもの条件の2つのグループを作成した。ラットから上顎骨を取り出したのち、硬組織の脱灰処理を1ヶ月間行い、その後パラフィン標本を作成した。一連の動物実験を行うための予備実験は終了したため、今後は露出歯髄にshikoninにより封鎖して1ヶ月経過した標本を作成し、shikoninによる歯髄と象牙質の修復効果の検証を行う。
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Research Products
(1 results)