2021 Fiscal Year Research-status Report
抗炎症薬と殺菌薬とを徐放するナノ多孔質シリカ含有新規ハイブリッド歯科用軟膏の創製
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20K09960
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
江良 裕子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00825309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 薫明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40374566)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ナノポーラスシリカ / 薬剤徐放性歯科用軟膏 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度に引き続き①~⑤について実施し、データ収集した。 ①NPS含有量の検討(薬剤の試料への吸着・徐放特性へのNPS含有量の効果を検討するためデータ収集した。②薬剤徐放性新規歯科用軟膏基材の作成(酸化マグネシウム、ヒドロキシエチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、トリアセチン、濃グリセリン等を基材とし、水溶液中で停滞性のある硬さとなる軟膏を作成)③薬剤徐放性新規歯科用軟膏の創製(②で作成した軟膏にNPSを混合してNPS含有歯科用軟膏を作成し、粘度・稠度・表面性状・水溶液に対する停滞性などを検討)④口腔内温度を想定した37℃の水中に試験片を浸漬し、液中へのCPCの徐放量を紫外可視分光法を用いて経時的に追跡。⑤液体クロマトグラフ-質量分析装置を用い、検討方法・条件などは、④に準拠して実施。 今年度予定していた⑥殺菌効果の検討については、代表的な口腔内細菌S.mutans、P.gingivalis、T.denticola、T.forsythensis〈forsythia〉等について実施、評価する予定であったが、継続して細菌培養する環境を整えることができず、十分な実験を実施できていない。 今年度以降、実験を継続し、CPC, GLの徐放について検討し、両薬剤の徐放量を制御する事により、薬剤耐性や過敏症のリスクを低減し安全に新規なLDDSを実現する「抗炎症薬と殺菌薬を徐放するナノ多孔質シリカ含有新規ハイブリッド歯科用軟膏の創製」を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により研究活動が制限されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染予防対策をとりながら研究できるよう環境を整備する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延のため、研究活動に制限がでたこと。 また、自身の体調不良により、予定していた実験が継続できなくなったため。
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