2022 Fiscal Year Research-status Report
バイオアクティブ効果を応用した機能性を有する歯面コーティング材の開発
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20K09984
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
日下部 修介 朝日大学, 歯学部, 講師 (30614557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 葉 明海大学, 歯学部, 准教授 (60286010)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | テオブロミン / S-PRGフィラー / 歯面コーティング材 / イオン徐放量 / 溶出量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,試作歯面コーティング材におけるテオブロミンの溶出量およびイオン徐放量について,以下の検討を行い,結果を得た. ①試作コーティング材の組成と作製;試作コーティング材は,ベース(4種類)とPRGバリアコートアクティブ(松風)とを等量混和して調整し,ベースには,各々添加材料としてシリカ(SC),S-PRG (PR),シリカ+5.0 wt%テオブロミン(SC/TB),またはS-PRG+5.0 wt%テオブロミン(PR/TB)を用いた.試料として,試作コーティング材を金属製型枠に填入し,スライドガラスで圧接後,20秒間光硬化させた.さらに#2000の耐水研磨紙で研磨し,超音波洗浄した. ②テオブロミン溶出量の測定;試料(10×10×1 mm)を2個ずつ純水に浸漬後,37 ℃で2時間静置後,溶出液から試験体を取り出し,溶出液を5倍希釈した.高速液体クロマトグラフィーにて送液装置,検出器,カラムで測定した.その結果,テオブロミンを配合する2種の歯面コーティング材からのテオブロミン溶出量は,2種の配合フィラーの有無によるテオブロミン溶出量に有意差は認められなかった. ③イオン徐放量の測定;テオブロミン溶出量と同様に溶出液を作製した.Fイオンを除く各種イオン徐放量(Na,B,Al,Si,Sr)は,ICP発光分析法にて測定し,各元素濃度から換算した.Fイオンはフッ素電極法にて測定した.その結果,テオブロミンを配合する2種の歯面コーティング材からのテオブロミン溶出量は,2種の配合フィラーの有無によるテオブロミン溶出量に有意差は認められなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度も新型コロナウイルス感染症の影響は少なからずあったものの,これまでに試作歯面コーティング材について,テオブロミンの溶出量およびイオン徐放量について検討を行い,結果を得ることができた.しかしながら,昨年行われたテオブロミンおよびカテキンの抗菌性の結果から,カテキン含有の歯面コーティング材について試作し検討する予定であったが,結果を結論づけるには至らず,来年度再度検討する予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでテオブロミンおよびS-PRGフィラー含有の歯面コーティング材について検討を行ってきたが、カテキン含有の試作コーティング材についてさらに検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は論文投稿,学会出張,試料作成時に使用する機材の破損による修理,コーティング材やレジンなど実験材料に経費が生じたものの,大学内および研究室内の設備,機器で行える実験もあり次年度使用額が生じた.次年度は,実験材料の購入に加えて,実験に使用する機材・試薬の購入,外部の研究施設での実験,論文投稿を予定している.
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Research Products
(3 results)