2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of novel factors that interact with lamin A in osteocytes
Project/Area Number |
20K09999
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 富久 日本大学, 歯学部, 教授 (40246905)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨細胞 / lamin A/C / 転写因子 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨細胞株化細胞のMLO-Y4にlaminAを過剰発現させた細胞株Y4-lamin Aとベクターのみを発現させたY4-Wtを使用して,細胞周期に関係するβ-galactosidase,lamin B1 ,老化関連遺伝子のSASP ,さらにlamin Aの発現によって変化する細胞内シグナル分子のp16,p21,p56の発現レベルを調べた。その結果,いずれの分子もY4-lamin AとY4-Wtの間では顕著な変化は認められなかった。一方、GSK-3β,Wntおよびβ-catanin の発現レベルは増加したが、BMP-1,-2,-6 ,axin,IL-6およびOPGの発現レベルは変化しなかった。GSK-3βとβ-cateninの細胞内での発現はY4-lamin Aで強く誘導され,またβ-cateninの核内移行の促進やプロモーター活性も促進した。β-cateninの下流で機能するTcf,PPARδ,lymphoid enhancer D1,Twin の発現変化は認められなかった。Y4-lamin AとY4-WtからそれぞれRNAを抽出してマイクロアレイを利用して遺伝子発現の網羅的な解析を行った。その結果、Y4-laminAで発現レベルが増加した遺伝子が850個そして発現が減少した遺伝子が628個検出できた。このうち発現レベルが顕著に増加したものはタンパクのリン酸化に影響する遺伝子が多く,逆に発現レベルが減少した遺伝子は細胞増殖に関係するものだった。発現レベルが高かった遺伝子にはMAPK tyrosine/serine/threonine phosphatase,MAP kinase phosphatase が,発現が減少したものにはFoxO signalingやglutathione metabolism などが含まれていた。
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Research Products
(8 results)