2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study for maiking process of academia leading expand indications of Microscale Mist Plaque Removal Device
Project/Area Number |
20K10027
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日原 大貴 東北大学, 歯学研究科, 助教 (60781292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
鷲尾 純平 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (20400260)
岡島 淳之介 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (70610161)
泉田 一賢 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (70803617)
互野 亮 東北大学, 大学病院, 助教 (80845876)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 医療機器 / デンタルバイオフィルム |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は昨年度までに実施した内容をまとめ査読のある英文誌投稿を行い、本課題で追加実験を行った臨床評価に関するものが、Antibioticsに掲載された。また学会発表等を実施し、研究の周知に努めた。加えて生理食塩水を噴射する実験を実施した。噴射後のハンドピースに付着する結晶の除去や、機器のメインテナンスに時間を要することから、今後、機器自体の改良を行うこととした。 研究期間を通じて、非臨床評価の実施を行い、疑似粘膜に付着したデンタルバイオフィルムを除去するという新たな非臨床モデル構築を行った。加えて、バイオフィルム除去における有効性と安全性の確認においては画像の二値化処理、走査型電子顕微鏡(SEM)による表面計測、表面粗さの計測が有効な手段であることが確認され、薬事承認申請においても根拠資料として使用できる可能性が示唆された。また今回使用した疑似粘膜の材料は新たなものであり、特にタフシロンゲル(タナック社)は口腔粘膜の比較的柔らかい部分に近いことから、他の部位の創部を模したモデルとして使用できる可能性が示唆された。機器自体も従来から歯の周囲に使用されているエアアブレージョン装置と比較して、脆弱なゲル上でもエアー圧が高い状態でも安全に使用できることが確認されただけでなく、強固に付着したデンタルバイオフィルムを水のみで除去できることが確認されたことから、本機器は在宅や入院患者等のリスクの高い患者の口腔ケアに使用できる可能性が示唆された。
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