2022 Fiscal Year Research-status Report
The development and validation of the auxiliary device for improving the accuracy of the digital impression
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20K10056
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
田中 晋平 昭和大学, 歯学部, 准教授 (40365705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高場 雅之 昭和大学, 歯学部, 講師 (30384192)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | デジタル印象 / 精度・再現性 / インプラント / 口腔内スキャナー |
Outline of Annual Research Achievements |
上顎無歯顎に4本のインプラントが埋入された基準模型を製作しアバットメントにスキャンボディ(以下SB)を連結した.デバイスはSB間をつなぎ,さらに口蓋部で連結する形態とし,CAD/CAMを用いてポリメチルメタクリレートで製作した.デバイスを設置していない模型と,デバイスを設置した基準模型(以下Type 1)をそれぞれ,2機種のIOS(Primescan; 以下PS,Trios Scanner 3; 以下TR)でスキャンしStereolithography(以下STL)データを得た.また,基準模型をオープントレー法で印象採得して製作した模型を歯科用三次元スキャナー(D810)でスキャンしSTLデータを得た(以下CON).さらに,Co-Cr製ベリフィケーションジグを製作し,基準模型上の印象用コーピングと連結してインデックスを採得しインデックス模型を製作した.この模型にSBを連結し非接触式三次元測定器でスキャンしSTLデータを得た(以下VJ).ゴールドスタンダード(以下GS)のSTLデータは,基準模型を非接触式三次元測定器でスキャンして採得した.各群ともスキャンは5回行い,得られたSTLデータから4本のSB相当部を関心領域として設定し,各群5つのデータをGSと最小二乗法で重ね合わせを行い,両者の形態差分値を算出し真値を示す代表値とした. 現在進行中の結果では,無歯顎インプラント症例におけるデジタル印象の真度は,新たに開発されたデバイスを用いることに有意に向上することが示唆された.さらにデバイスを用いたデジタル印象は従来法で標準的に用いられているベリフィケーション・インデックスを用いた方法と同水準の真度で印象形態データが得られる可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在,精度に関する検証は全て終了し,インパクトファクターを有する英文学術雑誌に掲載されている.しかしながら,真度に関する検証は,終了しているものの,論文執筆の中途であるため,やや遅れていると評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
現在,精度に関する検証は全て終了し,インパクトファクターを有する英文学術雑誌に掲載されている.しかしながら,真度に関する検証は,終了しているものの,論文執筆の中途である.現在の結果では,無歯顎インプラント症例におけるデジタル印象の真度は,新たに開発されたデバイスを用いることで有意に向上することが示唆された.さらにデバイスを用いたデジタル印象は標準的に用いられているベリフィケーション・インデックスを用いた方法と同水準の真度で印象形態データが得られる可能性が示唆された.これらの結果を踏まえて論文執筆を進めながら,追加のデータの採得を行い,本年度中には完遂する予定である.
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Causes of Carryover |
論文投稿する予定であったが,論文執筆が遅延していることと,若干の追加データの取得が必要となったため,次年度使用額が発生した.
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Research Products
(5 results)