2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K10058
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小見山 道 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60339223)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 睡眠状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間においては,睡眠状態と睡眠時ブラキシズムイベント数への断眠による影響の検討を行い、睡眠状態と睡眠時ブラキシズムの関係を明らかにするために実験を遂行した。被験者は患者群と年齢を調整するため25歳以上とし,顎口腔領域に異常を認めない成人被験者32名以上とすることと決定した。被験者は貼付型簡易式筋電計を1週間使用し日中および睡眠中の側頭筋筋活動を測定し,睡眠時間の単位時間(1時間当たり)の半分の時間以上に,20回以上のブラキシズムのイベント数を有する被験者を睡眠時ブラキサー群,十分なイベント数がない被験者をノンブラキサー群に分類することとし,計測を継続した。同時に購入済みの携帯型睡眠評価装置で睡眠体位,睡眠深度,最低酸素飽和度,平均酸素飽和度などの,睡眠様相に関するデータを取得した。各群の被験者数は16名を確保できるまで,測定を行うことで問題がないことを確認し,計測を継続した。また,医学部精神科の断眠プロトコルに従って,初日の通常睡眠時には貼付型簡易式筋電計と睡眠評価装置で,睡眠時ブラキシズムのイベント数と睡眠時間,睡眠深度などの睡眠様相を計測,評価することとした。実験開始1日目の15時にピッツバーグ睡眠質問票日本語版およびエップワース眠気尺度を用いて,睡眠状態の自覚的側面評価、および客観的な睡眠評価と睡眠時ブラキシズムの回数、その後1日の断眠を行い,回復睡眠時には再度睡眠時ブラキシズムのイベント数と睡眠時間,睡眠深度などの睡眠様相を計測,評価することでプロトコルを決定した。これらの実行のための実験を遂行し,回復睡眠時には、睡眠深度が深い時間が長くなり、微小覚醒の回数は減少し、睡眠時ブラキシズムの回数が減少することが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)