2022 Fiscal Year Annual Research Report
小型軽量の無線LAN応用バイオログシステムによる睡眠時生体現象分析システムの開発
Project/Area Number |
20K10060
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
横山 正起 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (60312071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小型軽量ポータブル装置 / 夜間睡眠 / 生体現象 / 筋電図 / 心電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】本研究の目的は、Bluetooth搭載小型軽量のポータブル装置で測定したデータをバイナリデータに変換することにより詳細な分析を可能とすることである。 【方法】20歳代の健常者3名を被験者として選択した。ATR Promotions社製Bluetooth搭載小型軽量のポータブル装置を用いて、夜間睡眠中の両側咬筋筋電図、オトガイ筋筋電図、脳電図、心電図、呼吸運動図、眼球運動図を記録した。保存したCSVデータをテキスト・バイナリファイル変換プログラムを用いて、バイナリデータ(DATデータ)に変換した。次いで、変換されたバイナリデータを用い、筋電図と心電図の詳細な解析を試みた。 【結果】Bluetooth搭載小型軽量のポータブル装置を用いて、夜間睡眠中の生体現象データを2チャンネルごとに保存できることが確認できた。2チャンネル毎のCSVデータを複数チャンネルが同時に表示可能なバイナリデータ(DATデータ)に変換することが可能であった。バイナリデータに変換することで、1画面30秒に設定でき、通常のポリソムノグラフィで用いられている30 秒を1 Epochとした表示が8チャンネル同時に可能となった。筋電図は、1~30 秒までの積分値と周波数解析が可能となり、周波数分析は、区間内で前半と後半に分けた2箇所のFFTの比較が行えるようになった。心電図は、全EpochのR-R間隔の自動計算が可能となった。そのため、ブラキシズム前、ブラキシズム中、ブラキシズム後の30秒における平均R-R間隔の自動測定と心拍数の解析が容易となった。 【結論】本研究の結果から、Bluetooth搭載小型軽量のポータブル装置を用いた夜間睡眠時の生体現象を記録でき、データ変換プログラムを用いることで、生体現象の詳細な解析が可能となった。
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