2022 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時ブラキシズムの脈波センサによる発生前検出と発生抑制システムの開発
Project/Area Number |
20K10070
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瑞森 崇弘 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (10200023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原木 真吾 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (70845982)
矢谷 博文 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (80174530)
石垣 尚一 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (40212865)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ブラキシズム / 睡眠 / 心拍亢進検出 / 予防 / 治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
国民の歯科衛生知識の向上や健康推進キャンペーンによりう蝕や歯周疾患による抜歯は減少しましたが,歯根破折が原因の抜歯が増加しています.睡眠中に無意識下に行われる歯ぎしりやくいしばり(以下,睡眠時ブラキシズム)は意識的な制御がないため,日中には生じない異常に大きな力が発生しています.その騒音が同室者の睡眠障害の原因になるだけでなく,異常な咬耗・歯質破折による歯の機能低下や詰め物,かぶせ物や入れ歯のような歯科補綴装置の頻繁な脱離・破損,さらには歯根破折による抜歯や,咀嚼筋の疲労・疼痛を始めとする顎機能障害の重要な原因の一つとなります.しかしながら,根本的な治療法は存在せず対症療法的なものがほとんどで,有効な対策の開発が求められています. 本研究では睡眠時ブラキシズム発生に先行して生じることが知られている心拍数の亢進から発生の前兆を検知し,発生を抑制する装置を製作しました.心拍亢進検出をもとにするシステムは世界でも類例をみず,睡眠時ブラキシズムの画期的な治療法となるものです. 令和2年度に心拍亢進検出装置を製作し,令和3年度は検出結果の精度確認ソフトウェア作成と抑制刺激発生装置を製作する予定でしたが,納品前の動作確認で問題が生じ,その対策のため納品が令和4年度に延期になりました. これに伴って,心拍亢進検出と抑制刺激発生を個別の装置で行うのではなく,単一の装置で心拍亢進検出と抑制刺激発生の両方を行うこととし,本年度にシステム開発を行いました.入手が容易な市販のスマートウォッチをシステムの一部に用いることで,安価で使用感の良いものにしました.
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