2023 Fiscal Year Research-status Report
口腔機能低下症の観点からの顎顔面補綴治療の評価ー妥当性と有効性の包括的評価ー
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20K10073
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
諸井 亮司 九州大学, 大学病院, 助教 (70325471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築山 能大 九州大学, 歯学研究院, 教授 (10236870)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 特別教員 (50195872)
荻野 洋一郎 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50380431)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 口腔機能 / 顎顔面補綴 / 口腔機能低下症 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研究に関する情報収集とこれまでの研究結果をまとめ、論文執筆を行った。 研究成果の発表としては、2023年6月愛知県名古屋市で開催された一般社団法人顎顔面補綴学会で研究成果を発表した。本会では、下顎顎補綴患者の咀嚼機能に関与する包括的な解析を行った。50名(男性30名、女性20名)の対象患者について、咀嚼機能について被験者群を二分し、比較したところ、基準値を上回る患者は解析項目すべてにおいて有意差を認めた。また、ロジスティック回帰分析を行ったところ、術式が有意な影響を与えることが示された。 また、上顎患者の咀嚼機能について、55名の患者を対象に解析したところ、残存歯数、機能歯数、最大咬合力、最大舌圧で有意な相関を認めた。また、同じく条件付きロジスティック回帰では、機能歯数で有意なオッズ比を認めた。本研究については、論文投稿を行い、掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの蔓延によって、学会参加や発表ができなかったものの、1年遅れとはなったが、論文発表ができ、今後も可能ならば論文執筆を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、データの取集、解析は終了したために、今後は論文執筆を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ蔓延により支出できなかった旅費が持ち越しで現状のようになっており、研究自体はおおむね終了している。今後は論文執筆、成果発表に予算を使用する。
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